第1回 2025年版|パソコン選びで絶対に外せない3つのポイント
端子だらけの今どきPCをスッキリ整理

最近のノートパソコンを横から見てみると、
同じような細長い「USB Type-C(タイプシー)」の端子がいくつも並んでいます。
お客様からよくいただく質問があります。
「このType-Cって、結局なにができるんですか?」
形は全部同じなのに、
・充電できるもの
・データだけ
・映像が出せるもの
・高速転送対応のもの
など中身が全部違う。
今回はこの“ややこしいType-C”を、
専門用語を最小限にして 読者が自分で判断できるようにスッキリ整理 していきます。
■ Type-Cは“形”の名前。中身は全部バラバラ
まず大前提として押さえておきたいのはこれです。
USB Type-C = コネクタの形の名前
中を流れる性能や機能はパソコンごとにバラバラ。
つまり、見た目が同じでも「できること」が全然違うのです。
同じType-Cでも、
・充電できる
・できない
・データ転送が速い
・遅い
・映像を出せる
・出せない
…と、差がハッキリあります。
■ Type-Cでできることは大きく3つ
Type-Cでできることは、大きく分けて以下の3つです。
【1】充電(電源供給:USB Power Delivery)
スマホのように、パソコン本体を充電できるType-C端子。
最近のノートパソコンはType-C充電対応が増えています。
【2】データ転送(USB2.0 / USB3.x / USB4など)
USBメモリや外付けSSDなどを接続するためのデータ端子。
高速転送に対応しているものほど、
写真や動画のコピーがものすごく速くなります。
【3】映像出力(DisplayPort Alt Mode)
Type-Cから外部モニターやプロジェクターに映像を出せる機能。
見た目はUSBでも、
中身が「映像ケーブル」としても働くイメージです。
■ 一番知りたいのは「自分のパソコンのType-Cは何ができるのか?」
ここが一番のポイントです。
見た目が同じでも、パソコンによってできることが全然違う。
では、どうやって見分ければいいのでしょうか?
■ PCのType-C端子の“見分け方”
【1】端子の横のアイコンを見る
メーカーはできるだけのヒントを端子の横に書いてくれています。
稲妻マーク( ) → 充電対応(Power Delivery)
モニターマーク → 映像出力対応
Thunderboltの雷アイコン → 超高速転送+映像+充電すべて対応
これを知っているだけで、現場で迷うことが激減します。
【2】メーカー公式ページの仕様表を見る
もっと確実なのは「仕様」を確認すること。
チェックするべき項目はこの3つ。
・USB PD(充電)対応か?
・DisplayPort Alt Mode(映像)対応か?
・USBのバージョン(USB3.x / USB4 / Thunderbolt)
「USB4」「Thunderbolt」などの記載があれば、
高速転送+映像出力+充電の全部対応です。
■ ケーブルでも失敗する…これもType-Cの落とし穴
Type-Cの落とし穴はパソコンだけではありません。
→ 実はケーブルにも“できる・できない”があります。
・充電だけできるケーブル
・データが高速で転送できるケーブル
・映像出力に対応した高品質ケーブル
100円ショップのType-Cケーブルでは
「映像が出ない」「データが遅い」
というのはよくある話です。
【ケーブル購入時のチェックポイント】
・映像対応(DisplayPort Alt Mode)と書かれているか
・100W以上のPD対応か(パソコンの充電が安定します)
・USB4またはThunderbolt対応ケーブルだと間違いが少ない
■ よくある質問Q&A
Q1. スマホの充電器でパソコンを充電してもいい?
A. ワット数が足りないと充電されません。
30W充電器では不足、65W以上推奨。
Q2. Type-C 1本でモニターに接続すると充電もできますか?
A. モニター側が「USB PD給電対応」ならできます。
1本で映像+充電+USBハブになる便利機能。
Q3. 左側と右側でType-Cの機能が違うのはなぜ?
A. 内部の配線が異なるためです。
同じ形でも役割が違うことが多いです。
■ まとめ:Type-Cは「形だけ同じ」。だからこそ理解が必要
USB Type-Cは便利で統一された規格のように見えますが、
実際は“できることがパソコンごとに違う”のが一番のポイントです。
でも、今回のポイントだけ覚えておけば大丈夫です。
充電・データ・映像のどれができるかを確認
端子のアイコンを見る
仕様表で「USB PD」「DisplayPort」「USB4/Thunderbolt」をチェック
ケーブルも役割ごとの違いがある
■ 次回予告(第4回)
次回は、
「買った後すぐにやっておくべき“パソコンの初期設定”」
についてわかりやすく解説します。
■ すべてのコラムはこちら
https://mbp-japan.com/fukuoka/cncconsultingpro/service1/



