第10回 未来へのバトン ― 子どもたちが創るデジタル社会
自然と向き合う時間が、仕事の感性を磨いてくれる。
久留米の筑後川での釣りから感じた“焦らない力”と“観察する心”。
AIやICTの世界で働く中でも、この感覚が大切だと改めて気づきました。
先日、久しぶりに竿を持って川へ行ってきました。
場所は地元・久留米の筑後川。ゆったり流れる川の音を聞きながら、仕掛けを投げて待つ――
この「待つ時間」こそ、釣りの醍醐味です。
仕掛けを入れて6時間経ってもまったく反応なし。
「今日はダメかな」と思ったその時、竿先がググッとしなりました。
思わず全力で引き上げたら…このサイズ(草魚 1m2cm)です!(笑)
久留米・筑後川で釣れた大物との記念ショット。
自然の力を感じる瞬間でした。
釣りをしていると、自然の変化を感じ取る感覚が研ぎ澄まされます。
風の向き、水の流れ、雲の動き。
「焦らず」「観察して」「次を読む」。
この3つが釣りのコツであり、実は仕事にも通じる大事な力だと感じます。
私はふだん、生成AIやICT教育の支援を行っています。
AIも最初から正解を出してくれるわけではありません。
こちらの問いかけ方を工夫しながら、反応を見て、少しずつ最適な答えに近づけていく。
この過程は、まるで魚との駆け引きのようです。
釣りの時間は、私にとってリセットの時間でもあります。
自然と向き合うことで、頭が整理され、新しいアイデアが生まれる。
AIやデジタルの時代だからこそ、
たまにはアナログな自然の中に身を置くことが、
人間らしい感性を取り戻すきっかけになるのかもしれません。
「焦らない」「よく見る」「工夫する」――
そんな釣りの学びを、これからも仕事にも生かしていきたいと思います。
著者プロフィール
株式会社CNCコンサルティング 代表
新ハイブリッドマーケティングコンサルタント
生成AI活用アドバイザー/ICT教育支援コンサルタント
佐々木 康仁(ささき やすじ)
生成AIの活用支援やICT教育現場でのアドバイスを行いながら、
「人の力 × AIの力」で地域と教育をつなぐ活動を展開中。



