第6回:お客様は“待っていても来ない”

テーマ:マネジメント

— 「仕掛ける集客」でリピーターをつくる —


「良い商品を置いていればお客様は自然と集まる」
――昔は、そんな時代もありました。

しかし今は、どんなに良い商品でも、
どんなに丁寧なサービスをしても、
“待っているだけ”ではお客様は来ません。

モスバーガーの店長時代、私はこの現実に何度もぶつかりました。
「今月は天気もいいし、きっと忙しくなるだろう」
そんな期待を裏切るように、
お店の前をお客様が素通りしていく光景を見て気づいたのです。

「お客様は、私たちの店の存在すら知らないかもしれない。」

■「認知されていない店」は存在していないのと同じ

どんなに良い店でも、認知されていなければ“存在していない”のと同じです。

「うちは常連さんが多いから大丈夫」
そう思って安心している店ほど、危険です。
常連客は突然来なくなることがあります。

だからこそ、店長が意識すべきは「常に新しいお客様に出会う仕組み」です。
そのためには、“待ちの経営”から“攻めのマーケティング”へ転換する必要があります。

■集客の3原則:「知ってもらう」「来てもらう」「続けてもらう」


マーケティングの基本はシンプルです。
まず“知ってもらう”
次に“来てもらう”
最後に“続けてもらう”

この3つが回り始めたとき、お店の成長は一気に加速します。

「知ってもらう」ためには、POPやSNSだけでなく、
地域のイベントや近隣企業への声かけなど、リアルな接点づくりが有効です。
「来てもらう」ためには、来店の動機をつくるキャンペーンや限定企画。
そして「続けてもらう」ためには、店長やスタッフとの“人のつながり”が欠かせません。

■「仕掛ける」ことでチャンスは広がる

私が実際に行っていた方法のひとつが、
“手書きのメッセージカード”でした。

新しいお客様に渡す際、
「本日はご来店ありがとうございました。
またお会いできるのを楽しみにしています。」
この一枚を添えるだけで、次回来店率がぐんと上がりました。

販促とは「押しつけ」ではなく「気づかせる」こと。
お客様の心にそっと“仕掛ける”ことで、自然とお店を思い出してもらえるのです。

■今日からできる実践ポイント

「知ってもらう」活動を1つ増やす。
地域・SNS・口コミなど、接点を新たに作る。

「来てもらう」仕掛けを考える。
季節限定や小さな特典で行動のきっかけをつくる。

「続けてもらう」理由を育てる。
お客様との関係を“数字”ではなく“顔”で覚える。

次回の第7回は、
「SNSよりも“リアルマーケティング”を重視せよ」。
デジタルの時代だからこそ、
“リアルな接点”が信頼を生む理由を、実際の現場エピソードと共にお伝えします。

著書紹介

このコラムの内容は、著書
新米店長の道しるべ:16年の失敗と成功から学ぶ
(著:佐々木 康仁/出版社:CNCコンサルティング出版)
をもとにしています。

20年にわたり飲食・小売・サービス業の現場で店長として学んだ「リアルな経験」と、
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佐々木康仁
専門家

佐々木康仁(ITコンサルタント)

株式会社CNCコンサルティング

対面と非対面を組み合わせた独自のマーケティング手法、ChatGPTを活用するための基礎的な講習、小学校などでのICT教育支援を事業の柱とする。数々の職業を経験し“現場感覚”でサポートできるのが強み。

佐々木康仁プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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