第4回:快適操作!キーボード/ショートカット/入力効率を上げる方法

佐々木康仁

佐々木康仁

テーマ:IT関連

パソコン作業における「入力」の時間。文字を打つことだけでなく、コピー/貼り付け/ウィンドウ切り替えなどの操作も含まれます。マウス操作ばかりに頼っていると、少しずつその“無駄な時間”が蓄積し、気づけば大きなロスに。

本回では、タイピング効率を上げるコツ/便利なショートカット/定型文・入力支援など、「手を止めずに作業を進められる」環境づくりをお手伝いします。

1.タイピング(文字入力)の基本効率を上げるコツ

1-1 タッチタイピングと手のポジション意識

ホントに“探して打つ”方式(少数の指でキーを探しつつ押す)よりも、タッチタイピング(ホームポジションを基本にして両手を使う方式)のほうが長期的に速く・正確に打てる確率が上がります。

練習の際、「見ないでもキーが分かる」状態を少しずつ作っていくと、入力速度と正確性が両立しやすくなります。

日本語入力の場合、ローマ字入力の方式(ワプロ式=ワープロ入力)をきちんと使い慣れておくと、変換ミスや戸惑いが減ります。

1-2 日本語入力の工夫(IME/定型表現の登録など)

よく使うフレーズや専門用語・定型表現は、辞書登録しておくことで変換を短縮できます。たとえばメール挨拶、文章冒頭定型句、署名など。

入力ミスが増えるタイプの語句や読み仮名が似ている漢字語は、IMEの候補表示や変換候補の順位を覚えておき、正しいものを選ぶ習慣をつけておくと効率アップ。

タイピング速度・正確性を測れるオンライン練習ツールを時々使って、自分の伸び具合/クセを把握するのも有効です。

2.知っておくと便利なショートカット(Windowsを中心に

2-1 基本かつよく使うショートカット

次のキー操作は、多くのアプリで共通して使えることが多く、覚えておくと作業の流れがスムーズになります:

操作内容Windows操作例

・貼り付けCtrl + V
・切り取りCtrl + X
・元に戻す(Undo)Ctrl + Z
・全選択Ctrl + A
・ウィンドウまたはアプリ切り替えAlt + Tab
・新しいウィンドウ/新規タブを開くCtrl + N または Ctrl + T(アプリにより)
・ウィンドウ最小化・デスクトップ表示Win + D
・ファイルエクスプローラーを開くWin + E
・設定画面を開くWin + I
・クリップボード履歴を使うWin + V(機能を有効にしておく必要あり)

これらは「ショートカットを使う習慣をつけるだけで、マウス操作に比べて時間短縮が可能」という報告もあります。

2-2 応用・便利なショートカット例

・閉じたタブを元に戻す:Ctrl + Shift + T
・スクリーンショット取得(範囲選択など):Win + Shift + S
・ウィンドウのスナップ(左右・四隅配置など):Win + ←/→/上/下 等

無効化/制御されたマウス操作を極力減らしてショートカット中心で操作することで、作業効率が上がるという声も多数。

3.定型文/マクロ/自動化・補助ツールの活用

3-1 定型文・ショートカットのカスタマイズ

よく使うフレーズ、メール署名、挨拶文などを短い文字列(例:「mjg」など)に割り当ててIMEで展開させると、入力が楽になります。

キーボードに付随するソフトや外部ソフトを使って、キー割り当て(キーマップ変更)やマクロ(複数キー操作を一発で行うもの)を作ることで、自分仕様の操作環境を構築できます。

3-2 補助練習・チェックツール

定期的に タイピング速度・正確性を測るテストを使って、自分がどこで時間をロスしているかを把握。

入力ミスの傾向(特定のキーでの誤入力、多い変換ミスなど)を観察して、その対策(辞書登録/手のポジション見直し/練習)を行う。

4.実践チェックリスト

・ タッチタイピングの基礎を押さえている
・よく使う漢字・表現を辞書登録しており、無駄な変換時間を減らしている
・上記ショートカットを5〜10個程度は日常で使っている(コピー/貼り付け/アプリ切替/ウィンドウ操作など)
・自動化・カスタマイズ(マクロや定型文など)の活用を試している/検討している
・定期的な入力練習・速度測定を行って、自分の弱点を確認している

5.まとめ:操作の「無駄」を減らすことが快適さと効率を生む

・マウス操作ばかりに頼ると、ちりつもで“時間のムダ”が生じやすい。
・ショートカットを使いこなすことで、手が止まる回数が減り、文字だけでなく操作全体のスピードが上がる。
・操作環境を「自分仕様」にカスタマイズすれば、作業時のストレスも軽く、集中しやすい。
・定期的に「自分の操作の速さ・正確さ」を確認し、少しずつ改善を重ねることで、無理せず自然に効率が上がっていく。

次回予告(第5回へ)

次回は 「ネット活用&Webブラウザの“知られざる機能”で快適に」 をお届けします。
複数タブ管理、拡張機能の安全な導入、閲覧データ(キャッシュ/履歴/Cookie)管理、パスワード保存・管理など、Web操作の快適さを左右する機能について解説します。

パソコン活用シリーズ(全10回)

このコラムは、連載「パソコン活用シリーズ」の一部です。
これまでの回や今後の更新予定は、こちらのまとめページからご覧いただけます。
[パソコン活用シリーズ まとめ(更新中)]
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佐々木康仁
専門家

佐々木康仁(ITコンサルタント)

株式会社CNCコンサルティング

対面と非対面を組み合わせた独自のマーケティング手法、ChatGPTを活用するための基礎的な講習、小学校などでのICT教育支援を事業の柱とする。数々の職業を経験し“現場感覚”でサポートできるのが強み。

佐々木康仁プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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