第8回 チームで活かすChatGPT

佐々木康仁

佐々木康仁

テーマ:生成AI

― 「個人の力」から「組織の力」へ。AIをチームの一員に ―


ChatGPTを使いこなしている人は増えていますが、
「チーム全体でAIを活用できている企業」はまだ少ないのが現状です。
個人では便利でも、組織になると情報共有やルール整備が難しくなるからです。

しかし、ChatGPTを“チームの一員”として使うことで、
情報共有・業務効率・アイデア創出のすべてが大きく変わります。
今回は、チームで活かすための実践ポイントを紹介します。

【1】AIを共有知として使う

まず意識したいのは、ChatGPTを「個人のツール」ではなく「チームの共有知」として扱うこと。
たとえば、次のような使い方があります。

・会議の議事録をChatGPTで自動要約し、共有ドキュメントにまとめる。
・社内マニュアルやQ&AをChatGPTで下書きし、全員でブラッシュアップする。
・チームミーティングで出たアイデアをChatGPTに整理させ、企画書のたたき台を作る。

このようにAIを“みんなの考えをまとめる存在”として使うと、
情報が人に依存せず、組織としての思考スピードが一気に上がります。

【2】AIをチーム教育に取り入れる

CNCコンサルティングでは、企業研修や社員教育の中にChatGPTを活用する仕組みを導入しています。
たとえば、社員がそれぞれの業務課題をChatGPTに相談し、
出てきたアイデアをミーティングで共有。

「AIが出した答えのどこを採用し、どこを修正するか?」

このディスカッションこそが、チームの成長につながります。
AIが答えを出し、人が考えを深める。
その繰り返しが、“学び合う組織”をつくります。

【3】ルールを決めて安心して使う

チームでAIを使うには、いくつかのルールを設定することが大切です。

・社外秘の情報や個人データは入力しない
・AIが作成した文章は必ず人が確認する
・役割を決めて、全員が「どう使うか」を共有する

CNCコンサルティングでは、導入支援時に「AI利用ガイドライン」を策定し、
現場で安心して活用できる環境づくりをサポートしています。

AIを怖がらず、しかし油断せず。
“正しく使う意識”が、長く続くAI活用の鍵になります。

【4】AIを通じてチームの文化を変える

ChatGPTを使うことで、
「誰かが考える」から「みんなで考える」組織に変わります。
AIを通じてアイデアを出し合い、意見をまとめ、形にする。
この流れができると、自然と“風通しの良いチーム”が生まれるのです。

AIは人を孤立させるものではなく、
むしろ人と人のコミュニケーションを増やすツールにもなります。

AIを使うのは1人よりも、チームの方が面白い。
チームで使うことで、メンバー全員が“AI思考”を共有し、
企業としての競争力を高めていけます。

次回は、AIを活かして「ブランド価値」を高める方法を紹介します。
あなたや会社の“強み”をChatGPTで言語化し、魅力的に伝えるコツをお伝えします。

次回予告:

第9回「ブランディングとAIの融合
ChatGPTで理念やプロフィールを言語化し、自社や個人の魅力を発信する方法を紹介します。

このコラムは、連載「ChatGPTで仕事が変わる!」シリーズ

これまでの回や今後の更新予定は、こちらのまとめページでご覧いただけます。
ChatGPTで仕事が変わる!連載まとめ(更新中)
生成AIを“ツール”ではなく“パートナー”として活かすヒントを、今後もお届けします。

このコラムの内容は、著書

生成AIは必須スキル!今、ChatGPTを学ばないとどうなる?
(著:佐々木 康仁/出版社:CNCコンサルティング出版)をもとにしています。

生成AIを「ただの便利ツール」ではなく、
仕事・学び・暮らしのすべてを支える“新しい教養”として活用するための一冊です。

ChatGPTを中心に、文章作成・企画・教育・経営など、
現場で“今すぐ使える”AI活用法を実例とともに紹介しています。

生成AIをこれから学びたい方

仕事の効率化や発想の幅を広げたい方

教育や人材育成にAIを取り入れたい方

そんな方々に向けた「未来を変える第一歩」の本です。
Amazon/Kindleにて好評発売中。ぜひお手に取ってみてください。

\プロのサービスをここから予約・申込みできます/

佐々木康仁プロのサービスメニューを見る

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

佐々木康仁
専門家

佐々木康仁(ITコンサルタント)

株式会社CNCコンサルティング

対面と非対面を組み合わせた独自のマーケティング手法、ChatGPTを活用するための基礎的な講習、小学校などでのICT教育支援を事業の柱とする。数々の職業を経験し“現場感覚”でサポートできるのが強み。

佐々木康仁プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

マーケティング、生成AI、ICT教育のコンサルを手掛けるプロ

佐々木康仁プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼