第5回 マーケティング戦略をAIで立てる
― お客様の心に“刺さる”コピーをAIで生み出す ―
販売や営業の現場では、「どう伝えるか」で結果が大きく変わります。
どんなに良い商品でも、伝え方次第で魅力が半減してしまうこともあります。
その“伝える力”を強化できるのが、ChatGPTです。
今では、チラシやSNS投稿、商品紹介トークまで、AIが文章の“原案”を考えてくれる時代になりました。
ポイントは、「AIに考えさせる」のではなく、“AIと一緒に考える”という姿勢です。
【1】キャッチコピーをつくる
たとえば、家電量販店の販売員が「新しい掃除機の販促POP」を作る場面を想定してみましょう。
「吸引力の強いコードレス掃除機のキャッチコピーを考えてください。 ターゲットは30代の共働き家庭。明るく親しみやすいトーンでお願いします。」
ChatGPTはこんなコピーを提案してくれます。
「忙しい毎日に、ひと拭きの爽快感！パワフル吸引で家中スッキリ。」
「子どもが寝てる間にサッとお掃除。軽くて静かな新時代クリーナー。」
どちらも“ターゲットに届く言葉”として使えます。
AIを活用すれば、複数案を一瞬で比較でき、時間をかけずにベストな訴求が見つかります。
【2】販促トークを考える
接客の現場でもChatGPTは役立ちます。
次のようなお願いをしてみましょう。
「新発売の空気清浄機をお客様に紹介する販売トークを考えてください。 会話調で、専門用語を使わずに説明してください。」
するとAIはこう答えます。
「最近は花粉だけじゃなく、ウイルス対策で空気清浄機を選ばれる方が増えているんですよ。 このモデルはリビングにも寝室にも合う静音設計なので、赤ちゃんのいるご家庭にも人気です。」
営業スタッフが話すような自然なトーンで、即戦力になる会話文を作ってくれます。
ChatGPTを“話し方の練習相手”として使うのもおすすめです。
【3】SNS・販促文章の作成
SNSやホームページの投稿も、ChatGPTが大きな力を発揮します。
たとえば、CNCコンサルティングではクライアント企業向けに、
「AIを使った販促文自動化」の支援を行っています。
「新商品入荷のお知らせをSNSに投稿します。 親しみやすく、行動を促す文章を3パターンください。」
このように依頼すると、ChatGPTは
“今週末は体験イベント開催！”
“家族みんなで使える新モデル登場！”
“買い替え検討中の方、必見！”
といったコピーを瞬時に提案してくれます。
SNS発信に悩む時間を減らし、考える余裕を生む。
これがChatGPTを販促に活かす最大の効果です。
ChatGPTを上手に使うと、「伝えること」がもっと楽しくなります。
お客様の目線に立ち、言葉を磨き、心に響く表現をAIと共に作る――
これこそが、新しい時代の営業力・販促力です。
次回は、ChatGPTを使ってマーケティング戦略を立てる方法を解説します。
データ分析が苦手でも大丈夫。AIが“考えるきっかけ”をくれます。
次回予告：
第5回「マーケティング戦略をAIで立てる」
ターゲット分析やSNS戦略を、ChatGPTと一緒に考える方法を紹介します。
このコラムは、連載「ChatGPTで仕事が変わる！」シリーズ
これまでの回や今後の更新予定は、こちらのまとめページでご覧いただけます。
ChatGPTで仕事が変わる！連載まとめ（更新中）
生成AIを“ツール”ではなく“パートナー”として活かすヒントを、今後もお届けします。
このコラムの内容は、著書
『生成AIは必須スキル！今、ChatGPTを学ばないとどうなる？』
（著：佐々木 康仁／出版社：CNCコンサルティング出版）をもとにしています。
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