情報モラル教育の重要性 – ICTとどう付き合うべきか
― ICTで伸ばす基礎学力 ―
「うちの子、タブレットばかり使っていて心配です。」
最近、保護者の方からよく耳にする言葉です。しかし、ICT(情報通信技術)は正しく活用すれば、子どもたちの「読み・書き・計算=基礎学力」を伸ばすための、心強いパートナーになることをご存じでしょうか。
◆ タブレットは“遊び”だけのものじゃない
子どもたちがタブレットに触れる時間が増えたことに、不安を感じるのは当然です。しかし実際の学校現場では、「学びの道具」としてタブレットを活用する動きが進んでいます。
たとえば、文章の読み取り練習には音声読み上げ機能を活用したり、文字の書き取りにはスタイラスペンを使ったアプリが使われたりしています。
計算練習にも、反復練習ができるアプリや、間違えた問題を自動で分析してくれるツールがあり、苦手克服や個別学習にも効果的です。
◆ 自分で調べる力”が、学びの姿勢を変える
従来の「先生が教えて、生徒が覚える」スタイルから、「自分で調べ、考える」スタイルへと変化しているのが、今のICT教育の特徴です。
子どもたちは調べたことを簡単にまとめたり、スライドにしたりして、発表する力も自然と身につけていきます。これは、将来求められる「情報を扱う力=情報リテラシー」に直結します。
◆ 大切なのは“使い方
ICTは魔法の道具ではありません。使い方を間違えれば、ただのゲーム機にもなります。 ですが、家庭でも少しの意識で「学びのツール」として使わせることは可能です。
たとえば…
・読書後に、感想を音声入力で記録してみる
・学校で習ったことを、自分なりに動画やプレゼンにまとめてみる
・調べ学習にGoogleやBingを使い、情報の信頼性について親子で話し合ってみる
こうした取り組みは、子どもの好奇心と集中力を育て、基礎学力に加えて“考える力”も鍛えてくれます。
◆ 最後に:家庭と学校が手を取り合って
これからの時代、読み・書き・計算に加えて、「情報を読み解く力」「自分で学ぶ力」が求められていきます。
ICT教育は、単なるデジタル化ではなく、“学びのあり方”を根本から見直す機会です。
家庭でもICTとの付き合い方を一緒に考えることで、子どもたちの学びはさらに深まっていくはずです。
今こそ、タブレットやデジタル機器を“味方”につけるときではないでしょうか。