「売れる自信」をつけるために必要なこと ~目標数値ではなくプロセスにフォーカスしよう~

テーマ:営業・販売

長年、販売や営業を続けていると、ある時ふと「売れる感覚」をつかむ瞬間があります。私自身、最初の頃は目標数値を追い求め、達成すると安心することがほとんどでした。しかし、果たしてその成果が自分のスキルによるものだったのか、それともただ運が良かったのか、自信が持てないこともありました。

ところが、最近では「売ること」よりも「売れるためのプロセス」に意識を向けることで、自分自身の成長を感じるようになりました。その結果、数字も自然とついてくるようになり、今ではどんな商品でも売れるという確信を持っています。

しかし、世の中には「売れない…」と悩む販売員や営業マンがたくさんいます。過去の私もその一人でした。では、どうすれば「売れる自信」を身につけることができるのでしょうか?

1. 目標数値よりも「プロセス」に目を向ける
営業の現場では「月間〇件の契約を取る」「売上〇円を達成する」といった数値目標が設定されることが多いですが、実はこの数値だけを追いかけても結果が出るとは限りません。
重要なのは、「その目標を達成するために、どのようなプロセスを踏んだか」を意識することです。

例えば、売れたときの流れを振り返り、

・どんな話の切り出しをしたか?
・お客様が興味を持った瞬間はどこだったか?
・どのような提案が響いたのか?

こうした「成功のプロセス」を細かく分析することで、次の商談に活かせるようになります。

2. 「売る」よりも「お客様の求めるものを明確にする」
初心者の営業マンや販売員は、商品やサービスの説明ばかりに終始しがちです。しかし、本当に売れる営業は、「お客様が何を求めているのか?」を理解することに時間をかけます。

売れる人は、「この商品を売る」ことを目的にするのではなく、「お客様にとっての最適な提案をする」ことを目的にしています。
そのために有効なのが、「お客様に3つの質問をする」 というルールを作ることです。

例えば、

「今回のお買い物(契約)で、どんなことを重視されていますか?」
「以前に似た商品(サービス)を利用したことはありますか?その時の感想は?」
「もし理想の商品(サービス)があるとしたら、どんなものが良いですか?」

このように、まずお客様のニーズを深掘りすることで、「売り込まなくても売れる」状態を作ることができます。

3. 「売れない」経験を学びに変える
営業マンや販売員にとって、一番つらいのは「売れなかった」時かもしれません。しかし、「売れなかった」という結果こそ、最大の学びのチャンスです。

売れなかったときに考えるべきことは、

・なぜお客様は買わなかったのか?
・どの段階で興味を失ってしまったのか?
・自分のトークに改善できる点はないか?

このように、単に「売れなかった」と嘆くのではなく、次に活かせるヒントを探る習慣をつけましょう。成功体験だけでなく、失敗体験からも学ぶことで、徐々に売れる確率が高まっていきます。

4. 「売れる感覚」を言語化する
「売れる感覚」とは、一種の直感のようなものですが、実はしっかりと言語化することで誰でも習得できます。

例えば、以下のようなポイントをチェックしてみるといいでしょう。

・お客様が前のめりになった瞬間はどこか?
・クロージングの前にお客様が安心した表情を見せたか?
・競合の商品と比較された時の対応はどうだったか?

こうした「売れた時のパターン」を意識して整理することで、自分の営業スタイルが確立され、どんな商品でも売れる自信につながっていきます。

5. 「売れない=自分の価値が低い」ではない
営業を始めたばかりの人は、「売れないこと=自分の能力が足りない」と考えてしまいがちです。しかし、最初から完璧に売れる人はいません。

営業は、「試行錯誤の積み重ね」で成功に近づくものです。
特に、売れる人は「どんな状況でも成長できるマインド」を持っています。

「次はどんな工夫をしよう?」
「お客様のニーズをもっと深く聞いてみよう」
「このトークを試してみよう」
このように、売れることよりも「成長すること」を意識すると、結果として売上もついてきます。

まとめ
私自身、長年営業を続ける中で、「売れる自信」を持てるようになったのは、数値よりもプロセスを大切にするようになったからです。

・目標数値よりもプロセスを意識する
・お客様の求めるものを引き出す
・売れなかった理由を分析し、学びに変える
・売れる感覚を言語化する
・「売れない=価値がない」と思わず、成長を楽しむ

このような考え方を持つことで、どんな商品でも売れるようになり、営業が楽しくなっていきます。もし今、「売れない…」と悩んでいる人がいたら、ぜひこの方法を試してみてください。

営業や販売は、「売る力」ではなく「売れる力」を身につけることが大切です。
そうすれば、自然と数字はついてきます。

最後に、私(佐々木)が実践している「売れるための具体的な方法」を書き留めておきます。
これらは日々の営業活動の中で培った習慣であり、誰でも取り入れることができます。

・何でもメモを取る(お客様からの質問、知り得た情報、ひらめきなどを記録する)
・言語化する(Googleサイトを活用し、テーマごとに文章化して整理する)
・不明点は必ず調べる(知識を曖昧にせず、常にクリアにする)
・幅広い知識を身につけ、取捨選択しながら接客トークを磨く
・絶えず考える(どのようにすればより良い提案ができるかを日々探求する)
・自分のスキルアップを実感する(成長を感じながら、自信を深めていく)

営業や販売は、「売る技術」だけではなく、「学び続ける姿勢」と「お客様に寄り添う意識」が何よりも大切です。
これらを実践し続けることで、自然と売れる自信がついてくるはずです。

あなたも、今日から「売れるプロセス」を意識しながら、営業や販売の楽しさを実感してみませんか?

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佐々木康仁
専門家

佐々木康仁(ITコンサルタント)

株式会社CNCコンサルティング

対面と非対面を組み合わせた独自のマーケティング手法、ChatGPTを活用するための基礎的な講習、小学校などでのICT教育支援を事業の柱とする。数々の職業を経験し“現場感覚”でサポートできるのが強み。

佐々木康仁プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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