宿題って本当に必要なのか?
私には現在、10歳を筆頭に4人の孫がいます。
今から8年ほど前、世の中で「ICT教育」や「GIGAスクール構想」という言葉が聞かれるようになりました。
「孫たちが小学校に上がる頃には、パソコンを活用した授業(ICT教育)が当たり前になるだろう」
「長年、IT・ICT業界に携わってきた経験を活かして、孫たちにも早い段階でICT教育を受けさせることが重要ではないか」
「じいちゃんとして、孫たちの未来のために何かできることはないか」
そんな想いを抱いていた矢先、新型コロナウイルスの感染拡大により、全国の学校が長期休校となりました。
そして、政府のGIGAスクール構想が前倒しされ、小中学校の児童生徒一人ひとりにパソコンやタブレットが配布されることとなり、ICT教育が一気に加速しました。
その流れの中で、私の地元・久留米市でもICT教育を支援する「GIGAスクールサポーター」の募集がありました。
私はすぐに応募し、無事採用。約2年間にわたり、学校の先生方や児童生徒へ向けて、パソコンやアプリの使い方の指導、ICTを活用した授業のサポートを行いました。その後、朝倉市では「ICT支援員」として1年半、引き続きICT教育の現場に携わりました。
3年半にわたり小中学校のICT教育を支援する中で、私は一つの大きな課題に気付きました。
それは、「ICT教育の推進だけでは不十分」ということ。
ICTを導入したことで、学びの幅が広がったのは間違いありません。しかし、現場で目の当たりにしたのは、依然として「昭和の教育」から抜け出せていない学校の姿でした。ICTの導入は進んでも、教え方や学びのスタイルは昔と変わらず、根本的な教育改革が求められていると痛感しました。
そして今、私は自分の会社を復活させるにあたり、この課題に向き合おうと考えました。
「ICT教育の推進」と「教育改革」。
この二つのテーマに取り組むことで、未来を担う子どもたちが、時代に取り残されることなく、これからの社会を生き抜く力を身につけられるよう、微力ながら貢献していきたいと考えています。