宿題って本当に必要なのか?

佐々木康仁

佐々木康仁

テーマ:教育・ICT教育

「ICT教育を進めたいけれど忙しくて……。」
「何を教えたらいいのかわからない。」
「ICT教育を学ぶ暇がない。」
「タブレットやパソコンを使った授業は効果があるのだろうか?」

GIGAスクールサポーターとして2年間、ICT支援員として1年半、小中学校にお伺いしてきました。
その中で、先生方や子どもたちにパソコンやアプリの使い方を教え、ICT教育の支援や授業提案を行ってきました。
現場で感じた一番の問題は、 「先生方の時間が足りない」 ということです。

先生方はやることが多すぎて、子どもたちに向き合う時間が不足しています。
このような状況で、ICT教育を行うのは非常に困難です。
私たちICT支援員も、先生方の負担を軽減しながらICTを活用する方法を日々模索していました。

その中で私が注目したのは、「宿題」の存在です。
「宿題」について調べてみると、その本来の目的は次のように定義されています。

・家庭学習を通じて学習習慣を身につけさせる。
・自分で勉強する習慣を育む。
・わからないことをわかるように努力する力を養う。

しかし、私自身の小学校時代を振り返ると、「宿題」はこれらの目的を達成していたとは言い難いものでした。
むしろ、私にとって宿題は苦痛以外の何物でもありませんでした(笑)。
もちろん、他の子どもたちには役立っていたかもしれませんが、現代の教育現場では「宿題」に課題があると感じています。

現代の教育現場における宿題の課題

現在の教育方法は時代遅れになりつつあり、教育環境そのものが崩壊の危機にあると感じています。
古い教育方法にしがみつくことで、先生方の負担は増大し、子どもたちの未来に向けた教育が滞っています。
その中で、全国の一部の学校では「宿題の廃止」を実施し、「主体的な家庭学習」を取り入れる動きが出てきています。

宿題廃止の効果

宿題を廃止した学校では、以下のような効果が見られています。

・子どもたちが家庭学習に主体的に取り組むようになった。
・わからないことを自分で学ぶ習慣が身についた。
・先生方の残業時間が減少した。
・宿題に取られていた時間がなくなり、子どもたちに向き合う時間が増えた。

主体的な家庭学習がもたらす可能性

宿題を廃止し、主体的な家庭学習を取り入れることで、本来の「宿題の目的」を達成できるだけでなく、先生方の手間が減り、時間の余裕が生まれます。
その結果、先生方の心にも余裕ができ、ICT教育を進めるための時間やリソースを確保することが可能になるのではないでしょうか。

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佐々木康仁
専門家

佐々木康仁(ITコンサルタント)

株式会社CNCコンサルティング

対面と非対面を組み合わせた独自のマーケティング手法、ChatGPTを活用するための基礎的な講習、小学校などでのICT教育支援を事業の柱とする。数々の職業を経験し“現場感覚”でサポートできるのが強み。

佐々木康仁プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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