本当の成功体験は失敗すること
「ICT教育を進めたいけれど忙しくて……。」
「何を教えたらいいのかわからない。」
「ICT教育を学ぶ暇がない。」
「タブレットやパソコンを使った授業は効果があるのだろうか?」
GIGAスクールサポーターとして2年間、ICT支援員として1年半、小中学校にお伺いしてきました。
その中で、先生方や子どもたちにパソコンやアプリの使い方を教え、ICT教育の支援や授業提案を行ってきました。
現場で感じた一番の問題は、 「先生方の時間が足りない」 ということです。
先生方はやることが多すぎて、子どもたちに向き合う時間が不足しています。
このような状況で、ICT教育を行うのは非常に困難です。
私たちICT支援員も、先生方の負担を軽減しながらICTを活用する方法を日々模索していました。
その中で私が注目したのは、「宿題」の存在です。
「宿題」について調べてみると、その本来の目的は次のように定義されています。
・家庭学習を通じて学習習慣を身につけさせる。
・自分で勉強する習慣を育む。
・わからないことをわかるように努力する力を養う。
しかし、私自身の小学校時代を振り返ると、「宿題」はこれらの目的を達成していたとは言い難いものでした。
むしろ、私にとって宿題は苦痛以外の何物でもありませんでした(笑)。
もちろん、他の子どもたちには役立っていたかもしれませんが、現代の教育現場では「宿題」に課題があると感じています。
現代の教育現場における宿題の課題
現在の教育方法は時代遅れになりつつあり、教育環境そのものが崩壊の危機にあると感じています。
古い教育方法にしがみつくことで、先生方の負担は増大し、子どもたちの未来に向けた教育が滞っています。
その中で、全国の一部の学校では「宿題の廃止」を実施し、「主体的な家庭学習」を取り入れる動きが出てきています。
宿題廃止の効果
宿題を廃止した学校では、以下のような効果が見られています。
・子どもたちが家庭学習に主体的に取り組むようになった。
・わからないことを自分で学ぶ習慣が身についた。
・先生方の残業時間が減少した。
・宿題に取られていた時間がなくなり、子どもたちに向き合う時間が増えた。
主体的な家庭学習がもたらす可能性
宿題を廃止し、主体的な家庭学習を取り入れることで、本来の「宿題の目的」を達成できるだけでなく、先生方の手間が減り、時間の余裕が生まれます。
その結果、先生方の心にも余裕ができ、ICT教育を進めるための時間やリソースを確保することが可能になるのではないでしょうか。



