デジタル時代におけるアナログマーケティングの重要性
私は長年、販売の仕事に携わってきました。
これからこのコラムでもその販売に関することも書いていきたいと思います。
今回のお題は【ジャパネットのように売る!】ですね。
「本日、お勧めする商品はこちらになります。」
「今、話題の◯◯◯◯をご紹介いたします。」
「こちらの◯◯◯◯は主婦の方に大人気なんですね。」
「まずはこちらをご覧ください。」
「凄いですよね。」「便利ですよね。」「こんなに軽い。」「こんなにお手軽なんです。」「びっくりしますよね。」
「見てください、この出来上がり。」「すっごく美味しい。」
「なんとこの◯◯◯◯は今回、このお値段でご提供します。」
「この番組を見て頂いている方だけの特典です。」
「今回、この◯◯◯◯を限定◯◯◯台、ご用意しました。」
「今から◯◯時まで受付いたします。」
「時間を過ぎると受付できませんのでお気をつけください。」
「非常に人気の◯◯◯◯は限定◯◯◯台だけですので、お早めにお申し込みください。」
「◯◯時までの受付になりますので、電話が繋がりにくい場合がございますので、お早めにご連絡ください。」
「皆様のご連絡お待ちしております。」
ざっくりですが「ジャパネット」のススメ方はこんな感じではなかったかと思います。
このジャパネットの販売手法で目につくのが、
・表情
・声の強弱
・ボディランゲージ
・商品の強調(魅力・価格)
・スムーズな商品案内
・短時間に最大限の情報の提供(お手軽・簡単・便利・軽い・美味しい)
・締め切り(◯◯時まで)
・限定(◯◯◯台だけ)
・急かせる(電話が繋がりにくい)
まだ細かなテクニックはあるかとは思いますが、私達販売員にも参考になる部分が沢山あると思います。
ここで私が注目するのはお客様に即決して頂くためのクロージング「煽りのテクニック」です。
「限定◯◯◯台だけですよ。」「◯◯時までの受付なので時間が過ぎると手に入りませんよ。」
「欲しいと思っていても早く電話しないと繋がらなくて時間切れになるかもしれませんよ。」
この「煽りのテクニック」は人間の心理を使った手法なので最強なんですね。
もうねっ、このテクニックは何でも使えるんですよね。
昔、親戚から電話がかかってきて、
「メールでお金振り込んだけど大丈夫やろか?」って
「ええっ何で振り込む前に俺(私)に電話せんやったとね。」(強めの口調で)
「えっでも、今日の夕方4時までに10万円振り込まないと告訴されますってメールがきたから・・・・・・。」
やられたぁ〜、親戚は振り込め詐欺の被害にあったんですね。
ここで人間心理を突いた「煽りのテクニック」を使われてしまい、まんまと騙されてしまったんですね。
「何度もご連絡したのですが、ご返答がありませんでした。」
「当方としても払って頂かないとと思い法的手段を取ることにしました。」
「本日の夕方4時までにお貸ししていた10万円をお返し頂ければ告訴はいたしません。」
「お振込頂けるようでしたらこちらの方へご連絡ください。振込口座をお伝えいたします。」
このようなメールがスマホに届いて、それを見て本人は見に覚えは無いけどびっくりして頭の中が真っ白になったんです。
・お金を返してください。
・返さないと告訴します。
・時間までに貸したお金を返えせば告訴しません。
そんなメールを見たものだから冷静な判断ができなくなって、焦ってお金を振り込んでしまったんです。
それってまんま「煽りのテクニック」なんですね。
まぁ、被害が10万円とニュースになるような何千万円の振り込め詐欺ではありませんでしたが、
今では事あるごとに話題(笑い話)にあがります。
本人はあの10万円があったら色々買えたのにぃって、今でも悔しがっていましたけど仕方ないですよね。
本人にとっては高い勉強代になりました。