企業のSNSやホームページを基点に、商品やサービスのブランディングを導く（3/3）

愛媛や関東圏の専門学校でITについて講演し、未来の人材を育成

　「ITに興味を持った原点は、子どもの頃に父親に買ってもらったWindows95でした。インターネットに初めて触れ、無限に広がる可能性に感動しましたね」
　
　山口県出身の富永さんは、高校と専門学校で情報処理などを学んだ後、地元のシステム会社へ。23歳のときに上京し、2年後にヴァンガードテクノロジーに入ります。

　「郵政民営化の案件で当社社長の清水賢吾と出会い、声を掛けてもらったのがきっかけです。東京でずっと働きたいと思っていたので入社を決めました」

　会社では主にシステム開発を担当。入社7年目の32歳で取締役執行役員に就任しました。

　「ITを通じて社会全体の課題を解決し、利便性を追求していくのが私たちの仕事。実際にソリューションが役に立っているのを見るとやりがいを感じますね。自分が作った決済ツールをたまたま買い物で利用した、なんてこともありましたよ」

　未来を担うIT人材の育成にも熱心で、本社所在地の愛媛県やオフィスがある東京都内など関東圏の専門学校に赴き、エンジニアやプログラマーの卵に向けて講演。富永さんの話を聞いた学生が同社に就職する事例もあるとか。

　「今後は企業のDX化をさらに後押ししていきたいですね。業務にデジタルを導入することで、新規開拓などに使える顧客データを収集できるようになります。AI（人工知能）なども活用し、市場や消費者の動向を調査するトレンド分析でも力になりたいと考えています。お客さまの成長とともに、当社も歩んでいきたいです」

（取材年月：2024年4月）

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