「40年も前の総桐たんすの取手とか、無いですよね・・・?」
「土岐さん、折れ込んだ木ネジ(ビス)を取り除けますか・・・?」
愛媛県西条市・W様がテーブルを持ってご来店いただきました。
折れ込んだ木ネジ(ビス)は、テーブルの幕板と脚を取り付けするための金具を固定している木ネジ(ビス)でした。
修理作業前/幕板を取り外しました。
まず初めに、作業を進めやすいように金具と幕板を取り外しました。
この状態ですと、プライヤーやペンチ、ネジザウルスを使っても折れ込んでいる部分を掴めません。
修理作業中①/折れ込んだ木ネジ(ビス)周辺の削り出し作業
こんな場合は、のみや彫刻刀で木ネジ周辺部を最小限に削り取ります。
今回は、彫刻刀の丸刃で削り取りました。
修理作業中②/折れ込んだ木ネジ(ビス)の抜き取り作業
エンジニアさんのネジザウルスを使い抜き取っていきました。
私は、エンジニアさんの出している工具が好きでたくさん持ってますが、今回は、写真右から3番目のネジザウルスを使いました。
折れ込んだ木ネジ(ビス)を抜き取った状態です。
修理作業中③/穴の埋め木作業
次に、削り出した穴を埋め木していくため、穴を整えて、直径8mmのダボを用意しました。
続いて、接着剤とともに直径8mmのダボを打ち込みました。
今回の作業で使っている道具たちです。
取り外した金具などは箱に入れて無くさないようにしています。
飛び出ているダボを、“あさりの無い横切りのこ“ で切り取っていきました。
修理作業後/新しい木ネジ(ビス)をねじ込み完成しました。
作業ができあがった幕板を天板に取り付けし、金具を元通りに取り付けて完成しました。
愛媛県西条市・w様、ご依頼いただきありがとうございました。