内田三郎プロのご紹介
熟練の技術と豊富な経験で、家庭からホールまでのピアノを調律(2/3)
「調律」「整音」「整調」へのこだわり
内田さんの調律に対する一番のこだわりは「調律・整音・整調の三拍子全部そろって、どういう形に持っていけるか」。メーカーや古さに関係なく、どんなピアノであっても、技術と時間を惜しまず、ピアノの限界を探っていく。そうした姿勢を、日本で初めてピアノの設計をしたと言われている師の大橋幡岩氏と、スタインウェイに関して日本を代表するコンサートチューナーの杵淵直知氏から学びました。
「調律」は、音程を88鍵にわたって弦の張力を変えながら、ハーモニーの響きのバランスを整えていく作業。それに対して「整音」は、針を入れたりしながらハンマーフェルトの形や状態を整えていくことで、音楽を語る上で必要な音の伸びや太さ、輝きといった音色や音質を作っていきます。また、弾き応えなど鍵盤を通じてアクション(打弦装置)のタッチの調整を行うのが「整調」。それらすべてが整った上で「コンサートを聞きに来てくれた人と、演奏の感動を〝分かち合う〟ことができた時、仕事に対するやりがいを感じる」と内田さん。ご自身の仕事の結果としてコンサートを聞くことで「足りないものは次へと生かしていきたい」と多くの経験をしてきました。
調律を担当したお客さまからお礼のハガキやメールをもらうこともあり「自分の信念に基づいてやった結果」だと振り返る内田さんの調律に対する姿勢は、プロとしての意識の高さに加えて「また内田さんに調律をお願いしたい」と思わせてくれる理由の一つなのかもしれません。
内田さんは現在、プロのピアニストだけでなく、家庭でのピアノの調律も多く担当し「そうした専門的な内容を言葉で伝えることは難しくても、作業をした後では分かってもらえることが多い」と話します。専門性が高い調律という仕事は、人によって受ける印象も言葉による誤解もさまざまで「(言葉で伝えることは)調律以上に難しいと感じることもある」と笑顔を見せる内田さん。しかし、確かな技術は「音楽を楽しみたい」とするたくさんの人の耳と心とを満足させることができるのではないでしょうか。
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