夫婦のカップルカウンセリング
パートナーの浮気の相談
「夫や妻に浮気をされてどうしても許せません」
カウンセリングでは良く寄せられるご相談です。
世の中、そんなに浮気が多いのかと聞かれたら、多いと思います。
浮気ではなく本気と勘違いして別れてしまう夫婦もいます。
でも離婚して新しい相手とやり直ししたとしても同じことを繰り返すことになります。
日本では「一妻一夫」で結婚したら他の異性と恋愛することは「不貞行為」とみなされます。
でもこれは、生物学的には無理があることなのです。
生物学的にセックスの関係は4年説
恋愛の第1ステージは出会いから長くて3年くらいです。
この時期はドーパミンが大量放出されます。
ドーパミンは別名「幸せホルモン」と言われ、「やったー！！」という気分の時に放出されます。
激しい恋愛感情や性的快感、すなわち「性行為」を頻繁に行いたくなります。。
そこにさらに「浮気をしている」「秘密の恋愛」などのキーワードが加わると「吊り橋効果」で、ハラハラドキドキを一緒に乗り越えていく気持ちが高まります。
浮気で「こんなに人を愛したことはなかった」と錯覚するのもそのためでしょう。
しかし、男女ともに、半年から3年ほどで恋愛気分を忘れ、また別の異性に目移りし始めます。
ドーパミンにはブレーキホルモンが働きやすいので、放出期間は長くて4年程度だからです。
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これが私がカウンセリングで良くお伝えする
「男女のセックスの関係は生物学的には4年、そこからは夫婦関係をどう維持するのかは工夫が必要」
という話の根拠です。
夫婦関係を継続させるためには
昔は日本も「一夫多妻」が認められている時代もありました。
これは子孫繁栄のためには合理的だったと私は思います。
でも男性にだけ利益があるように感じるので、女性にも認めたらとすると様々な問題がおこり収集がつかなくなりそうですけどね。
結婚したら浮気は許されない。
だから4年後から夫婦の関係はどうあるべきなのか？
夫婦生活は4年目からは第二ステージです。
ドーパミンではなく、セロトニンとオキシトシンに注目しましょう。
セロトニンは、脳を落ち着かせリラックスさせる効果をもっています。
オキシトシンは、親しい人と日々スキンシップを深め合うことで、長く持続的な放出が期待できます。「愛情ホルモン」と呼ばれるものです。
信頼や愛情といった穏やかで持続的な関係が上手くいく結婚生活の秘訣になっていきます。
浮気のあとの対策
こう考えると、第二ステージで夫や妻が浮気してしまう心理も生物学的に理解できるのではないでしょうか？
しかし人間には理性があります。
それなのに…
「なぜ裏切った？」と浮気された側が怒りをあらわにする気持ちも良くわかります。
さて、浮気されたあとの対策ですが、夫や妻との関係をその後どうしたいのかによって違います。
許さなくてもいいし、おそらくその裏切りは一生許せないのだと思います。
それでも夫婦関係を続けていくためには、過去に拘らないことです。
起きてしまったことは自分の力で変えられないことだし、ふりかえって相手を責めたりするのではなく、これから同じことが起こらないように、今できることと未来を考えることです。
なかなか、話し合いをするのが難しいかもしれません。
そんな時こそ、カップルカウンセリングをご利用ください。
浮気してしまった方へ
また、浮気してしまった方へのアドバイスです。
バレてしまったら下手に言い訳しないで、ひたすら謝りましょう。
嘘をつくと嘘の上塗りをしなくてはならなくなり、いつまでも苦しいのはあなたです。
数年たっても相手はことあるごとに、浮気の過ちを引っ張り出してあなたを責めるでしょう。
「そんな昔のことをまた言ってる」
と言ってしまいがちですが、この十字架は死ぬまではずせません。
言われるたびに「ごめんなさい」と謝り続けるしかないのです。
私が学んでいる「選択理論」では人間関係を良好に保つためのヒントとして、
「今わたしが考えたりしようとしていることは、相手との関係を近づけるだろうか？遠ざけるだろうか？」を意識しようと教えています。
