中年男性が夫源病で離婚される

新川てるえ

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テーマ:離婚

夫源病とは?


夫源病(ふげんびょう)とは、夫の言動が原因で妻がストレスを感じ、溜まったストレスにより妻の心身に生じる様々な体調不調のことです。

医学的な病名ではありません。
大阪樟蔭女子大学教授で医師の石蔵文信氏が、男性更年期外来で中高年の夫婦の患者を診察する中で妻の不調に気付き、命名したものです。

最近は熟年離婚の理由などで良く取り上げられるようになりました。

類似の概念として「主人在宅ストレス症候群」があります。
夫の休日になると妻のメンタルヘルスや体調が悪化する。熟年離婚の大きな原因とされ増加傾向にあると報道されています。

亭主関白な「昭和おやじ」が、定年退職によって在宅時間が長くなり、妻に煙たがられて離婚に至るというようなことです。

あなたの妻は大丈夫?!


夫源病になりやすい妻とは、夫の上から目線の言葉や自分勝手な言動にずっと不満を感じているのに長い間耐えてきた妻です。

相談に訪れる夫源病の妻の話を聞いていると、若いころに夫の自分勝手に嫌気がさしていたが、子どもが小さいことや経済的な自立ができないことから言い返すこともできずに耐えてきたという様々なエピソードをお聴きします。

小さな子どもをワンオペで子育て、夫は休みの日にも全く協力もなく、家と子どものことは専業主婦である妻の仕事という感じで無関心、子育ての相談相手にもなってくれずに、自分ばかりが家族のために働いているという顔をし続けてきた。

夫源病は更年期を迎えた40代から60女性が多いとされています。

夫が家にいると妻は気が重く、頭痛やイライラを訴えている

ストレスを感じてと動悸やめまいがすると言う

体調不良に悩んでいたが、夫が長期出張に出ている間は治っていた

夫が会社や出張で家にいないときは症状が出ない(軽くなる)

夫の態度や言動によって症状が重くなる

などの因果関係に心当たりがある場合は、夫源病の疑いが濃厚です。

夫源病の対策



これまでの相談ケースでは離婚に至る前に、夫婦関係の見直しをして、解決策を考えたいというご夫婦が多かったです。

「夫源病かも?」と思ったら、気が付いたほうが早めに提案して、カップルカウンセリングを受けることをお奨めします。

一緒に暮らすのが辛くなって、1つの手段として別居婚を選択したご夫婦もいました。

またいつか一緒に暮らせるように、お互いが話し合いをできる関係になってやり直しをしたいという思いを持っての別居という選択はありなのかもしれません。

また、夫と同じ苗字を名乗りたくない、でもこれまで通りに一緒に暮らしていくのはOKということで、戸籍上だけの離婚を選択した人もいました。

気持ちの持ち用なのだと思いましたが、戸籍上の妻であることが体調不良につながるのであれば、そんな選択もありなのかなと思いました。

男性は鈍感で妻たちの夫源病に気が付かないことが多く、急に言われて寝耳に水といった人が沢山います。

普段から妻の体調やメンタル状況には気を配って、熟年離婚されないように早めの対応を考えましょう。

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新川てるえ
専門家

新川てるえ(カウンセラー)

新川てるえカウンセリングオフィス

家庭問題カウンセラーとして30年以上の実績があります。「選択理論」をベースにしたカウンセリングで、夫婦問題専門。他、日本では専門家が少ない「ステップファミリー」や「国際ロマンス詐欺」の相談も可能です。

新川てるえプロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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