カウンセリングを受けるタイミング
まず、個別のカウンセリングを行います
「夫婦でカウンセリングを受けたいのですが、どのように進めていけばいいですか?」
と良く寄せられるご質問なのでお応えしておきます。
まず、ご希望の日時をご連絡いただきますが、初回はご夫婦別々にお話をお伺いします。それぞれからお話を伺うことによって、すれ違いが起きている原因をカウンセラーがしっかりと把握するためです。と同時に、お二人が同じ方向を向いてカウンセリングを受ける気持ちがあるのかを確認させていただきます。
予約の段階でも確認させていただきますが、双方が関係性を修復したいという希望でしたらカウンセリングをお引き受けしますが、どちらか一方が離婚を決めている場合にはカウンセリングではなく、調停や民事調停をおすすめしています。
紛争の介入になってしまうので、それはカウンセラーの仕事ではないからです。
ただし、個々の方向性に向き合って頑張りたい場合には単独のカウンセリングはお引き受けすることもあります。
「離婚と言われているけどしたくないので頑張る」
「離婚したいのに相手が応じてくれない」
という場合です。
次にお二人でカウンセリングをします
初回のカウンセリングでお二人の方向性が同じだということを確認させていただいき、カウンセラーが問題を把握したうえで、2回目からカップルカウンセリングにする場合と、2回目以降も別々にカウンセリングを進めたほうがいい場合を考え提案します。
お二人が早めに問題意識をもってカウンセリングを訪れてくれた場合には、2回目からカップルカウンセリングを提案することが多いです。
夫婦の話し合いが成立しやすい場合です。
しかし、多くのご夫婦はかなり拗れてしまってからいらっしゃるので、2回目からカップルカウンセリングになるケースは少ないです。
なぜかというと、カウンセリングの最初はまず「自分」に向き合ってもらうからです。
自分のご機嫌をちゃんととれるようにならないと、パートナーとの良い関係は築けません。
長く、夫婦が不機嫌に過ごしてきた習慣を変えていかなくてはならないのですが、自分の不機嫌を自分で直せない人が、いきなり夫婦の悪い習慣を変えることはできないからです。
「クオリティタイム」を意識する
最初はお互いが、自分と向き合って自己改善の努力をしてもらいます。
良く、相手を変えたくてカウンセリングに来る人がいますが、人を変えることはできないので自分から変わりましょう。
選択理論では「クオリティタイム(上質な時間)」と言いますが、ひとりでクオリティタイムが作れるようになってから2人のクオリティタイムを作る段階に入ります。
クオリティタイムはカウンセリングの中で宿題として作ります。
カウンセラーと約束したことを、次のカウンセリングまでに実行していきます。
継続的なカウンセリングです
ここまで読んで気が付いたと思いますが、夫婦カウンセリグンは継続的にトレーニングしないと効果はでません。
1度のカウンセリングでカウンセラーの話を聴いて生かそうと思っても、これまでに身に着けてきてしまった悪い習慣が邪魔をするので、潜在意識は簡単には変えられません。
だからカウンセラーが寄り添いながらトレーニングをしていきます。
心理学を勉強するつもりで臨んでください。
カウンセリングシートを使った100日カウンセリングをおすすめしていますが、書くのが苦手など何らかの理由でシートを書かずにカウンセリングを続けているご夫婦もいます。
シートを使った方が100日でゴールがあるのでおすすめなのですが、それは個々の選択にお任せしています。
シートを使わずに定期的にカウンセリングに通い、相談しながらゴール設定をして進める方法もあります。