ステップファミリー(子連れ再婚家族)はなぜ悩むのか?
ステップファミリーとは?
私はカウンセラーとしていくつかの専門を持っていますが、そのうちのひとつが「ステップファミリー」です。
皆さんは「ステップファミリー」ご存じですか?
現在は、結婚の4組に1組が再婚という時代(人口動態調査)です。
今やひとり親家庭数が130世帯を超えています。
ひとり親家庭が次に再婚するとステップファミリーなので、この世帯数がステップファミリー予備軍にあたります。
結婚相手のどちらかに過去の婚姻関係及び恋愛関係で子どもがいて、再婚する家族をステップファミリーと言います。
語源はアメリカからきた言葉で「ステップ」は英語で「継」の接頭辞です。
アメリカではパッチワークファミリーとも言われ、そのほうがイメージしやすいかもしれません。
幾つかの布がツギハギされて作られる家族のことです。
様々なタイプのステップファミリー
「ステップファミリー」とひとことで言っても、その成り立ちや組み合わせによってさまざまです。
・子連れ同士で作られる家族
・どちらか一方にだけ子どもがいて作られる家族
・離婚後の再婚家庭
・死別後の再婚家庭
子どもの年齢や性別によってもタイプが違ってきます。
様々なタイプがあるので、抱える悩みも様々です。
ステップファミリーの悩み
「ステップファミリーって何か問題ですか?」
「どうして悩むんですか?」
と良く聞かれますが、ひとことでは言えません。
でも初婚で作られる家族と明らかに違うのは、他人の子どもを育てるという使命があること。
過去の家族のしがらみがもれなくついてくること。
もう1つ重要なのは、家族にいるそれぞれが過去の生活から新しい生活になるに至って、何らかの喪失感を体験して寄せ集まる家族だということです。
元の配偶者との別れ
実の親を亡くした哀しみ
引越しにより友達や慣れ親しんだ家を離れる
同居していた祖父母と別れる
再婚により仕事を離れる
そんな喪失感が大人にも子どもにもあります。
そう考えるとストレスがないわけはありません。
でも気がつかずに、この難しい家族をスタートする人たちが増えているのも事実です。
ステップファミリーを学ばずに再婚することに夢をもってスタートする人が多いので、ストレスを抱えた時に「こんなはずじゃなかった」と思って、相談に訪れず人が多いのが現状です。
私のカウンセリングではただお話を伺うだけではなく、ステップファミリーの基礎知識を教えて、問題に向き合い解決する力をつけていきます。
そんな手助けをしています。