G7サミットでの服装に学ぶ「印象操作」の例

城戸景子

城戸景子

テーマ:ビジネススーツ 男性 着こなし

こんにちは
ビジネスシーンで必要とされる人を作る、イメージコンサルタント・ビジネスマナー講師の城戸景子です。

特別なことではない「印象操作」

このところ国会の答弁で、たびたび耳にする「印象操作」という言葉。
安倍首相が反論時に多用するので、悪い意味のようにとられますが、
本来の意味と若干のずれがあるようです。

「印象操作」とは文字どおり、与える印象(イメージ)をコントロールすることです。

何も特別なことではなく、
私達は日常生活のなかで、服装、しぐさ、表情、言葉使い、声などを使って
どう見えるか、どう見せるかを調整しています。

でもそれは故意に何らかの印象をつけることが可能であると同時に、
意図せず何らかの印象を与えてしまう危険もはらんでいるということ。

ここに良い例があります。
印象操作の例として、見ていきましょう。

故意なのか偶然なのか、G7サミットでグループ分け

先日イタリアのタオルミナで開催されたG7サミットの集合写真です。


画像が小さく見えづらいのですが、質問です。
ここに写っている男性7人のうち、
ストライプ柄のネクタイをしているのは、誰と誰でしょう?


答えは、このお二人



これまでにもお伝えしていますが、国際会議の場では、
ストライプタイは避けるべきです。
*ストライプタイをしないほうがいい理由がわかるコラムはこちら
安倍首相はなぜストライプタイを選ぶのか

であるにもかかわらず、外れているこのお2人

その証拠に、スーツの歴史を持つヨーロッパの方々は
このような場でストライプタイは身につけません。

イタリアのジェンティローニ首相も

フランスのマクロン大統領も

さらには、ヨーロッパではありませんがカナダのトルドー首相も


この日の写真を見た時に、
自然にグルーピングされるのは、
「日米の首脳2人」と「それ以外の方々」であることは間違いありません。

これが確信犯ならば、これこそが「印象操作」、
全世界に向けて、日米の仲良しぶりをアピールしたかったのなら
大成功。

でも、もしも偶然ならば、
ペアルック姿を激写され交際が発覚したた芸能人並みに慌てたほうがいい場面です。

もう一度、このお2人



濃い色とコンサバなチョイスで貫禄重視、一方はカジュアル過ぎて負けた感



さてこちらは、就任後、初の国際舞台に登場したフランスのマクロン大統領と
イケメンで注目されるカナダのトルドー首相のツーショット。

どちらも首脳としては、かなりお若いです。

マクロン大統領の服装は、ダークな紺に、白シャツ、紺無地のネクタイ。
一般的に濃い色と薄い色では、濃い色のほうが強い、しっかりとしたイメージがあります。
さらに基本的な白シャツと紺無地のネクタイを合わせることで、
若さを抑え堅実で貫禄のあるイメージ作りに成功しています。

一方のトルドー首相、こちらも若く恰好いい首相として有名ですが、
今回の服装は、少しカジュアル過ぎた感が否めません。
特に、マクロン大統領と並ぶと、その色の浅さがそのまま人柄までも
表すかのような印象を与える恐れがあります。
大失敗はなんといっても、ボーダーの色靴下と茶色の革靴。
黒の革靴に黒靴下のマクロン首相の足元と比較すると、失敗が目立ってしまいます。


朝選ぶ洋服で、その日の自分の印象が決まる


怖いのは、全世界に発信される画像が、
理屈抜きに、一瞬で印象づけることです。

政治家や会社のトップといった立場の方々が、
自分の与える印象に対して慎重にならなくてはいけないのは当然のことですが、
一般のビジネスパーソンも同じです。

社会における自分の印象を自分で操作することの重要性は
どの人にとっても同じに求められるもの。

毎日のスーツ選び、シャツ選び、ネクタイ選び、靴選び、
その選択すべてが自分の印象をコントロールすることをしっかりと意識しましょう。

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お気軽にSTUDIO STELLAまでお問い合わせください。

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最後までコラムをお読み下さいまして、ありがとうございました。


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〒261-0023 千葉市美浜区中瀬1-3 幕張テクノガーデンCB棟3F MBP

(社)ジャパン・パーソナル・ブランディング協会認定イメージコンサルタント、ビジネスマナー講師
ミューズ・ブランディング・アカデミー(株)千葉校 校長

■ メール:info@stella.image-consulting.jp
■ メルマガ:成功するビジネスマナー 《サクセス マナーズ》まぐまぐより発行

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専門家

城戸景子(マナー講師)

STUDIO STELLA

ソフトウエア会社でトップ営業ウーマンとして活躍。その実績に裏打ちされた「見た目づくり」、「ビジネスマナー」は、ビジネスツールとして翌日から仕事に生かせる即効性が強み。

城戸景子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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