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城戸景子

外見とマナーを仕事の即戦力にするイメージコンサルタント

城戸景子(きどけいこ) / マナー講師

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コラム

連載第4回 指示の仕方

2014年5月9日 公開 / 2016年11月29日更新

テーマ:経営者のためのビジネスマナー

コラムカテゴリ:ビジネス

経営者のためのビジネスマナー第4回は、指示の仕方で気を付けるべきことについてお伝えします。

ロボット相手なら、ビジネスマナーは不要

より人間に近いロボットと言えば、ホンダの2足歩行ロボットASIMO。

ASIMOに対して、3人が同時に違う注文をする場面を見たことがあります。

「お茶」「ジュース」「コーヒー」と言うのですが、「お茶を下さい。」「ジュースを下さい。」

「コーヒーを下さい。」とは言いません。

さて、なぜビジネスマナーが、必要なのでしょう?

それは、ビジネスは人と人との関係なくして成立しないからです。

つまり人間関係が基本にあるからこそ、人を敬い、思いやる行動が大きな意味を持ち、

そこに礼儀に基づいたルールが生まれるのです。

ASIMOのようなロボットを相手に仕事をするなら、マナーは必要ありません。

ロボットに感情はないからです。

人の心をつかむマナー

ビジネスマナーは思いやりです。

相手の立場や気持ちを配慮して接するのでなければ、それは単なるひとりよがりの作法です。

心のない形だけの作法は、相手に何の感情も起こしません。

経営者のように社会経験を長く積まれた方なら、経験がおありかと思いますが、

「相手の心に良い印象を持たせる」ことができれば、ビジネスは普段よりも円滑に動きます。

人はロボットと違い、感情に左右されるからです。       ビジネスマナー研修 基本            

前回のコラムでお伝えした「人の名前を憶えて呼ぶことの重要性」は、

まさにビジネスで接する人の心をつかむために有効なビジネスマナーです。

今回の指示の仕方も、社内・社外に限らず、ビジネスの相手に良い印象を与えることができるマナーです。

指示を「!」から「?」に換える

経営者の仕事のひとつは、順調な会社運営のための指示をすることです。

日常のあらゆる場面で、社員や取引業者に指示をしている自分を振り返ってみてください。

相手はいつも気持ちよくあなたの指示を受けて、思うように行動してくれますか?

×「この資料を揃えて!」
×「○○会社にアポ入れて!」
×「このページを差し替えて!」

これらは一般的な指示の仕方です。

ちょっとした気遣いで、相手が気持ちよく指示を受けてくれるなら、それに越したことはありません。

上記の指示例を、相手の心をつかむビジネスマナーという見方を取り入れた言い方に変換してみます。

○「この資料を揃えてくれる?」
○「○○会社にアポ入れてもらえる?」
○「このページを差し替えてくれる?」

お分かりですね。

文末の「!」マークが「?」マークに変わりました。

つまり疑問形に言い換えてみたのです。

「~して!」よりも、「~してくれる?」や「~してくれもらえる?」と言われるほうが、

耳に柔らかく丁寧に聞こえます。その為、指示された相手は、指示を気分良く受けることができます。

例えば、行列している事を知らずに順番を無視してしまった時を想像してください。

「列の後ろに並んで下さい!」と言われるよりも、

「列の後ろに並んでもらえますか?」と言われるほうが、素直に気持ちよく指示に従えませんか?

経営者だからと言って上から物を言うだけが指示の仕方ではありません。

相手に気持ちよく動いてもらうテクニックを知り、上手く人を使うことも、上に立つものの品格あるマナー

なのです。

光る社員はいますか?

指示を受ける側、つまり社員側のマナーにも少し触れておきます。

上司が、あえて疑問形に変換して指示している事を勘違いする未熟な社員がいます。

残念なことですが、せっかくの配慮がまったく伝わっていないと思わざるを得ないような社員が多いのが事実です。

「これ、送っておいてくれる?」と言われても、その本質は、「送りなさい!」という指示です。

送ってくれるかどうかをお尋ねしているわけではないのです。

にもかかわらず、あたかも自分にお願いされているかのように勘違いして、

「いいですよ。」と答える社員がいます。

声を大にして申し上げますが、これは大間違いです。

上司からの仕事の指示の受け方は、以下の3つです。
「承りました。」
「承知しました。」
「かしこまりました。」               ビジネスマナー研修基本

疑問形で指示を出した時に、上記3つのどれかで答える社員がいたら、

その社員をみんなの前で褒めてください。その社員は、光る社員です。

そしてこれから必ず、会社の為に役に立つ社員になります。


さて今回のコラム最後に、社員を褒めて下さいというお話になりました。

次回は本格的に褒めること、叱ることについてお伝えします。

どうぞお楽しみに!


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最後までコラムをお読み下さいまして、ありがとうございました。


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◇メルマガ:成功するビジネスマナー ≪サクセス マナーズ≫まぐまぐより毎週火曜日発行
(社)ジャパン・パーソナル・ブランディング協会認定イメージコンサルタント、ビジネスマナー講師
ミューズ・ブランディング・アカデミー(株)千葉校 校長

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