【コンサルタント】の時代・コンサルがコンサルをコンサルする!?
千葉県 市川市 船橋市のピアノ教室〜発達障害ピアノレッスン【My Piano room】の矢田美麗です(^^)
今日は以下について投稿してみたいと思います。
習い事の基礎?
思えば私がピアノを始めたのはどうやら2歳の頃。覚えておりませんが笑
そしてピアノレッスンをスタートさせてからも20年以上が経ちました。
長く音楽を続けてきて、改めて、講師として思うことがあります。それは時に親御さんとの願いと異なることがあります。
ピアノにはどうしても基礎や土台が必要になります。ピアノって誰にでも簡単に弾けるでしょ、と思われがちですがそうではありません。
確かに鍵盤を押せば音が出ます。でも、それだけではないことをピアノ講師はたくさん学んでいます。
ピアノの練習って、案外地味なことが多いんです。笑。
地道にコツコツ細かい練習をしていくことがとても大切で、それはまさに自転車に初めて乗ろうとしている瞬間に近いもの。
で、ようやく自転車に乗れた!と思ったら、すぐに辞めてしまう。そうすると、どうなるでしょうか?
一度乗れても基礎がないとタイヤは外れてしまう
今までいろいろな生徒さんたちを見てきました。
その中でも、基礎や土台がない子もたくさんいました。
楽譜が読めない。なのに、弾ける。
歌が歌えない。なのに、弾ける。
リズムや音価が理解出来ていない。なのに、弾ける。
こういう子たちは、将来、大人になってから「もう一度ピアノをやりたい!」と思っても、「なぜか弾けない!」という場面に出くわすことが多いです。
なぜならば「基礎」がありませんから、自転車で言えばタイヤが外れてしまったのと同じ状態です。
タイヤがありませんから、過去に一度その場では弾けてたとしても、次には乗れませんね。
土台がないと学び直しが必要
土台がない、だけど、音楽がやりたい。
大人になった時にそう思ったとしても、土台がないので何も出来ません。
今はYouTubeで鍵盤の「ここを弾くといいよ」と提示された動画もたくさん出ています。
もちろん、それだけで弾ける人は弾けるのですが、自分が弾きたいと思う曲全てが掲載されているわけではありません。
いざ、自分が弾いてみたい曲を弾きたい、となった時、楽譜を見ても弾けない・・・
弾き方が分からない・・・・
やたらと腕を動かしていたら痛めてしまった・・・・
弾いていてもどうも綺麗に弾けない・・・
なんていうことになるのは当然です。
そういう時に、再度「学び直し」が必要になるとようやく実感出来るのです。
小さい頃せっかく習っていたのに、その時間は無駄になってしまったのかと思うくらい、改めて学び直しをすることになる。
せめて基礎だけでも出来ていたら。自分で自由に楽譜を見て弾けるようになるのに。
将来、その子のために、その子の中に音楽という「何かを残す」ことを私たちは心から願っています。
しかし、その「何か」を残すための練習は、非常に地味で地道な作業が必要になるのです。
地道な練習は時に異なる意見が出ることがある
今ピアノレッスンで行っている地道な「お勉強」は、何のために必要なの?
ちっとも楽しくないし。学校の勉強みたいだし。覚えなきゃいけないことが山ほどあって嫌になる。
だったらもっと楽しく好きな曲をピアノで弾いてた方がいいじゃない??
時にこのようなご意見を親御さんからいただきます。
お気持ちはとてもとてもよく分かります。だって鍵盤を触らない時間が多いんですから。当然、つまんないなと思われても仕方ないことです。
YouTubeだけを見て弾けるようになった生徒さんをたくさん見てきました。
でも、独学はいつか壁にぶち当たることが多いです。
ピアノはヴァイオリンのような「持ち方」を教えることはありませんが、椅子の高さや位置、姿勢はとても大事です。ここが学ばれないと、腕を痛めることにつながる可能性があります。
ピアノはトランペットのように口の吹き方や動きを教えることはありませんが、腕の使い方や指先のタッチの仕方、打鍵のスピード、手のひらの筋肉、三角筋を使うことなどが非常に大切です。ここが学ばれないと、ピアノというアコースティックの美しい音色での表現力が身につかない可能性があります。
リズム、音価の把握、読譜力、表現力は、自らの力で考え、問題を解き、自分の意見をまとめ、発表する力へとつながります。
ここが学ばれることで、やがて社会に出た時に、困難に直面した時に、自ら生き抜く力となって導かれるものであると考えています。
地味な練習をいかに「楽しい」ものにするかは、講師の腕にかかっていると言っても過言ではありません。
それがいつかやがてその子の「土台」となって、自由に楽しく弾けるようになるための道筋を作ってあげたいのです。
きっとそれは多くのピアノ講師が願っていることでしょう。
最初から基礎なしで教えたいと思っている講師はいないに等しいのではないでしょうか。
その子にとって音楽が一生の友となるように
地味な練習はつまらないものです。時にはやる気をなくすでしょう。そこをモチベーションアップさせてあげるために講師はいます。
その時には鍵盤に触れることは少なくても、それが「音楽」という未来のゴールにつながっていくと考えています。
その子がやがて音楽を通して、自己表現が出来る時がきっと来ると信じて。
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