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頭痛

大串一稔

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テーマ:その他

 五臓の精血、六腑の清陽の気は経絡を通って、皆、頭に注いでいることから、頭部は“諸陽の会”“清陽の府”と呼ばれています。多くの臓腑、経絡、器官が関連しているため、頭痛を引き起こす原因は多岐にわたります。
 気候や環境の影響による「風寒」「風熱」「風湿」「暑湿」「実寒」、ストレスによる「肝気鬱結」「肝火上炎」、水分代謝が悪いために生じる「痰飲」、暴飲暴食などによる「胃熱」「食滞」、血液の流れが悪い「瘀血」、過労や睡眠不足が引き起こす「気虚」「陽虚」「血虚」「陰虚」、加齢による「腎虚」などのパターンに分類していきます。そして、パターンに応じた治療法則を決定し、熟慮した上、漢方薬を選択します。頭痛に使用する漢方処方は、百種類を超えます。
 38才のA子さん。「以前から、こめかみに頭痛が起こりやすい。甚だしいときは悪心を伴う。緊張やストレス、疲労、睡眠不足、月経前から月経前半などに発症・悪化しやすい。手足が冷えるが、冷たい飲み物を好む。寝つきは悪くないが、夜中に目が覚めやすい。」との事。「肝鬱化火」に「精血不足」を兼ねていると考え、丹梔逍遙散と瓊玉膏を服用していただきました。二週間後、月に何度も発症していた頭痛が激減し、その後も次第に頭痛が起こらなくなり、体調も良さそうです。
 他の疾患と同様、症状をきちんと分析して処方を決定することが、頭痛を治療する早道となります。痛む部位、痛みの種類、悪化条件、好転条件などが特に大切です。

~日本人に合った身体にやさしい漢方薬~             
元気堂薬局            

日本薬局製剤研究会講師 五臓漢方研究会会長 薬剤師・国際中医師 大串一稔  
〒273-0002 千葉県船橋市東船橋1-38-3
TEL 047-426-2076
FAX 047-426-0382

http://www.kanpo-genkido.co.jp/

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専門家

大串一稔(薬剤師)

漢方療法 元気堂薬局

ステロイドで悪化したアトピー、ストレス性のアトピー…漢方理論に基づき症状を分析し、悩みの原因、体質にあった漢方薬を処方します。更年期に漠然とした不安がある方や不定愁訴に悩む方のサポート体制も万全です!

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