住宅業界のわかりにくい常識その九~仮契約でも解約できない?~
~適正価格がない?~
安いからと飛びつかないように注意!
★地域や住宅会社によって価格が変わる★
性能評価の基準がしっかりしていないことにも関連しますが、いくらが適正価格なのか
わかりにくい…、ということも消費者にとって悩ましい点でしょう。
でも実は、適正価格が出しにくい事情が色々とあり
「建坪いくつだといくらが適正価格です」
とはっきりいえない面があるのです。
1つには、地域性の違いがあります。同じ建坪率の家を建てるにしても
都心と地方では都心の方が相場は高くなります。
あとは、狭小地だと作業車を停める駐車場代がかかるなど広い敷地の家よりも
コストがかかって割高になってしまいます。住宅会社によっては、
材料が遠くにあって輸送コストがかかるということも考えられます。
★工法や材質によっても変わる★
工法によっても、価格は違ってきますよね。
メリット・デメリットはともかく2×4工法などの木造枠組壁工法は、材質が安く
施工の高度な技術も必要ないため木造軸組工法(在来工法)よりも安く建てられます。
後は、使う材質でも価格は変わります。
1本8千円の柱を使う家より4千円の柱を使う家の方が安く建ちますからね。
木材1本でも、ピンからキリまであり、どんな品質のものを選ぶかによっても
最終的な価格には結構な差が出てきてしまいます。
材質の違いなんて、一般の方はパッと見てもわかりませんよね?
でも、住み暮らしていく上では、意外と差が出るものなんです。
たとえば、しっかり乾燥されていない木材を使うとカビが出たり、木材が収縮して
継ぎ目に隙間ができたり、接着しにくかったりして、耐久性にも問題が出てきてしまうんです。
様々な要素が絡んで住宅の価格は1件1件異なり、適正価格を出すのが難しくなっています。
ただ、1つ注意していただきたいのは、一般の方にわからない部分でいくらでも品質を
下げることはできるので、安易に
「安いから!」
といった理由で飛びつかない、ということです。
↓過去のコラムはこちらから
住宅業界のわかりにくい常識その七
住宅業界のわかりにくい常識その六
住宅業界のわかりにくい常識その五
住宅業界のわかりにくい常識その四
住宅業界のわかりにくい常識その三
住宅業界のわかりにくい常識その二
住宅業界のわかりにくい常識その一
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