土岐彰寿プロのご紹介
農産物に新たな価値を生み出し、地域農業の振興につなげたい(2/3)
IT技術者から故郷へUターン。地元産のりんご「トキ」を使ったシードルを商品化
土岐さんの実家は明治時代から続く農家で、その名も「トキ」という品種のりんごを生産しています。
「でも、小さい頃から親に『農家は大変だから会社員になりなさい』と言われ、大学進学を機に上京しました」
卒業後は大手通信会社でIT技術者として勤め、中国赴任も経験。業界の第一線で活躍していましたが、土岐一族と同じ家系である明智光秀を主人公にしたNHKの大河ドラマ「麒麟がくる」が放映されることを知ります。「地元のためにも何か企画できないか」と考え、Uターンを決意しました。
「当時、たまたま所属していたワインクラブの返礼品に入っていたシードル(リンゴ酒)を飲んだらすごくおいしくて。うちはりんご農家ですから、明智光秀と縁のある土岐家が栽培する『トキ』を使ったシードルを作ろうと思い立ったんです」
故郷に戻った土岐さんは、「ときシードル」の製造を進めます。
「地元の醸造所の方に相談したところ、『おもしろいから作ってみましょう』と協力を得ることができ、ドラマ放映に合わせて商品が完成しました。メディアに取り上げていただき、地域のみなさんが購入してくれて、多くの反響をいただきました」
時期を同じくして父親の病気が判明し、見習いから農業の道へ入ることに。「父と一緒に畑へ出て教えてもらえるギリギリのタイミングでした。最初は手伝いの立場でしたが、やっぱり自分が手塩にかけたものがシードルやジュースになるって、うれしいんですよね」と笑顔を見せます。
<次ページへ続く>
土岐彰寿プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。