新たな要素が求められる購買・仕入先管理

奥浩昭

奥浩昭

近年、購買・仕入先の管理には多くの新たな要素が求められています。中小企業においても、以下のポイントを重要視し、効果的に取り組むことが求められています。

方針管理

調達戦略は、グローバル化への対応、環境保護、知的財産の取り組みなど、会社の経営戦略と一致するように策定することが重要です。この方針を中長期や年度の目標とリンクさせ、関連部門に浸透させる努力が必要です。また、方針の達成のための活動を日常業務として取り入れ、標準化し、定着化させることが必要です。

組織体制

購買・仕入先管理を全社レベルで位置づけ、経営・技術・生産技術・営業などの部門と連携して行うことが重要です。これにより、効率的かつ効果的な管理を実現します。

人材

購買・仕入先管理の重要な要素は、担当者の能力です。人材育成や能力開発に力を入れ、優れた人材を継続して育てることが重要です。人材計画や啓蒙活動を通じて、スキルの向上が必要です。

コスト情報の活用

最適なコストの追求と実現を目指して、コスト情報の収集と活用に取り組むことが重要です。コスト情報を適切に活用することで、効果的な経営判断が行えます。

購買・仕入先選定・契約

過去の慣習ではなく、会社方針に基づいた選定基準を定め、適切な購買・仕入先選定を行うことが重要です。また、契約においてもトラブル防止と社会的責任を考慮し、適切な締結を行うことが必要です。

購買・仕入先の評価

購買・仕入先の経営方針や技術力などを把握し、分析することが重要です。これにより、優れたパートナーシップの構築が可能になります。

購買・仕入先との連携

購買・仕入先とのコミュニケーションを強化し、共に成長を図っていくことが重要です。また、情報の共有化やパートナーシップの強化を通じて、戦略的な連携を進めることが可能です。

物流管理

効率的な発注・納入管理を行うために、ジャストインタイムの原則を導入し、環境への配慮も忘れてはなりません。物流効率や納期管理の仕組みを整備し、迅速な対応の実現が求められています。

これらの取り組みを通じて、持続可能な調達管理を実現し、成長と社会的責任を両立させることを目指すことが必要です。

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奥浩昭
専門家

奥浩昭(経営コンサルタント)

株式会社バリューマネジメント

製造業界での40年にわたる幅広い実務経験をもとに、ものづくり企業の収益構造を見直し、成長と発展をバックアップ。PDCAサイクルを軸に、開発や生産、営業など、各部門の課題解決を導き、組織力を高めます。

奥浩昭プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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