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奥浩昭

ものづくり企業をトータルで支える経営コンサルタント

奥浩昭(おくひろあき) / 経営コンサルタント

株式会社バリューマネジメント

コラム

財務・収益分析による見える化

2023年3月27日 公開 / 2023年8月17日更新

コラムカテゴリ:ビジネス

企業経営は海を航行するようなものであり、財務諸表はその船に相当します。これは正確な航路を描く海図であり、過去の航海の軌跡や現在位置を示し、目指すべき方向とその距離を計る基準点です。中長期の視点で行う収益管理、収益性、安定性・流動性、健全性・成長性といった観点からの財務管理、そして健全な収益活動を確認する財務・収益分析による「見える化」は、その重要な一環と言えます。

なぜ財務・収益分析による見える化が重要なのかと言いますと、企業経営において、収益の増大と資本の充実は常に重要な課題です。近年、ビジネス環境は急速に変化し、その変化の速さも加速しています。このような環境下で、経営者は環境変化の方向性や程度を正しく把握し、将来を見据えた戦略を立てる必要があります。そのために、収益や財務の分析を通じて、現在の位置を確認することが不可欠です。

財務・収益分析による見える化がもたらす効果は以下の通りです。

中長期収益管理

中長期の利益計画の策定から実行、進捗確認までを可能にします。組織全体の方針と目標を明確にし、それを部門ごとに具体的な計画として推進・フォローできます。

短期収益管理

1年間の経営計画に基づいて目標利益を設定し、その達成状況を監視することができます。必要な改善策を明確にし、定期的なフォローアップで目標の達成度を確認できます。

収益性

営業利益、売上高、資本、原価などを組み合わせて、企業の収益力を評価できます。3年間の実績を基に、収益力の強さやレベルを把握することが可能です。

安定性・流動性

資本構成の安定性や資金の適切な利用方法を確認し、経営基盤の強化を評価します。

健全性・成長性

売上高や利益の成長性だけでなく、フリーキャッシュフローや配当、為替管理の健全性も確認します。業界全体の状況も考慮して、企業の健全性と成長性を見極めることができます。

このような収益・財務分析による見える化は、中長期・短期の収益管理の状況を把握し、今後の戦略立案に活かすことができます。中小企業の経営者にとっても、このアプローチを通じてビジョンを明確にし、安定的な経営を実現する手助けとなるでしょう。

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