開発機能の強化

奥浩昭

奥浩昭

開発は、ものづくり企業の顧客価値創造の中心であり、競合他社との差別化やESG経営を推進する上で不可欠です。社会・市場・顧客の変化に迅速に対応し、戦略を実行するためにはスピードと創造力が重要であり、CE活動、技術提携の積極的展開と実行が必要です。

企業が目指す姿は、開発の目指す姿そのものです。開発プロセスには企業レベルの戦略が明確に表現されます。

開発機能を強化するための重要項目は以下の通りです:

方針管理

目指す姿・ビジョン"が明確であり、市場・社会の要求、顧客の満足、従業員の満足に応える方針として認識されていること。
部門長の強力なリーダーシップにより、全員が方針・計画を理解し、"目指す姿・ビジョン"を共有していること。
PDCAのサイクルを回すための適切なマネジメントが機能していること。

開発の体制

開発部門が柔軟な構造を持ち、全社的な連携が果たされていること。
顧客ニーズの確実な実現とスピーディな量産体制への移行が可能であること。

人材

人材の育成や能力開発が重視され、ものづくりの優劣だけでなく、企業の将来にも影響を与えることを認識していること。
企業の未来に向けて必要な人材の確保と育成に対して、"人間尊重と人づくり"の視点を持っていること。

知的財産と技術情報

商品開発方針や開発方針書に基づいた明確な開発方針と目標が設定されていること。
変化に対応できる機敏な体制が整備され、知的財産・技術情報データベース・技術標準化資料などが効果的に管理・活用されていること。

研究開発

将来にわたってクリーンで安全な商品を提供し、社会に貢献することを企業の目的と認識していること。
次世代の社会・顧客・市場に対する明確な展望を持ち、中期をにらんだ研究開発プロセスを重視していること。

商品企画

収益を得るためには、有効な商品・市場戦略を立案することを重要視していること。
社会・顧客・市場の要求を分析し、戦略、ロードマップ、アライアンス、企画を立案するプロセスを重視していること。

商品開発・設計

開発技術力が最も重要であり、競合他社を圧倒するコア技術を持っていること。
研究開発や商品企画に基づき、新商品を開発し、設計・評価する力を持っていること。
これらの重要項目を評価し、変革・改善するために、開発機能の診断が第一歩となります。中小企業の皆様にとっても、これらの要素を確認し、自社の開発機能を向上させることが重要です。

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奥浩昭
専門家

奥浩昭(経営コンサルタント)

株式会社バリューマネジメント

製造業界での40年にわたる幅広い実務経験をもとに、ものづくり企業の収益構造を見直し、成長と発展をバックアップ。PDCAサイクルを軸に、開発や生産、営業など、各部門の課題解決を導き、組織力を高めます。

奥浩昭プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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