いよいよ育休明け。4月からの入園に向けてどうする卒乳?
愛知県一宮市で活動しております産後ケア助産師の今川です。
母乳ケアの訪問で一番多いご相談について
お伝えしていきます。
私の助産院では、産後の母乳育児の相談の中でも特に多いのが
出産直後のおっぱいの相談
です。
インスタでもよく新生児ちゃんを載せていますが、退院直後〜1ヶ月半くらいまでのご相談が多いんです^^
その中で悩みを聞かせていただいている時に
よく聞くフレーズ第一が・・・
おっぱいを嫌がるんです(泣)
というもの。
きっと赤ちゃんは、おっぱいが大好きなイメージがあったでしょう。
生まれてきたらゴクゴク飲んでくれることを想像していたでしょう。
おっぱいのトラブルなんて一部の人だと思っていたでしょう。。
なので、これは・・すっごく辛いですよね><
たくさんのそのような方のお悩みに寄り添って、ケアで介入している私が、赤ちゃんは嫌がっているかについてお答えさせていただきますと、
コホン・・
赤ちゃんはおっぱい嫌いじゃないよ〜!
です。
事実と解釈がごっちゃっちゃになっているだけなんです。
例えば。
・赤ちゃんがおっぱいを含ませようとすると首を振る様子
・少し吸うとすぐに吸うのをやめ寝てしまう様子
・吸おうとするけれど吸いつけず泣いている様子
これは実際に起こっている事実ですね。
これを
・赤ちゃんがおっぱいを嫌がっている
・赤ちゃんはミルクの方が好き
・赤ちゃんはおっぱいをまずいと思っている
というのは事実ではなく解釈なわけです。こちら側の勝手な意味付けなんです。
実際におっぱいの様子を見せてもらうとさまざまな要因が見えてきます。
例えば、
赤ちゃんがおっぱいを含ませようとすると首を振る様子
首を振るのは口に乳首を捉えようとする時の反射的な動きなので◎ いやいやではありません♪
少し吸うとすぐに吸うのをやめ寝てしまう様子
→おっぱいって催眠効果あるん?っていうほど、おっぱい吸い始めると長く吸えずに寝てしまう子・・多いです。
日齢の早い子ほどそうなので、日に日に変わってきます。
ちなみにおっぱいを吸うときは、口をしっかりとすぼめ、ほっぺたの筋肉を動かして、舌も動かして、首や頭の筋肉まで使っているので疲れて長く続かないこともあるかもしれませんが、それだけ筋肉が鍛えられる母乳育児っていいと思いません!?(最近よく言われるお口ポカン対策になりますよ)
それに比べてミルクは、吸うと勢いよく出てくるので、赤ちゃんたち目を見開いて一生懸命飲んでいるのではないかと思います。
それも目を見開いて飲むというのは事実ですが、「ミルクを喜んでいる」は勝手な解釈となります><
・吸おうとするけれど吸いつけず泣いている様子
→これも、この様子を見て「おっぱいがまずいんだ」などと落ち込む必要はありません♪
吸ってもおっぱいはすぐに射乳反射と言って、おっぱいが噴射状に乳腺から出始めるまでに、乳首を吸った刺激から少しタイムラグがあるので、怒っているのかな?とも考えられます。(これも最初は勝手な予想・解釈ですが、対策をしてあげると解決するのであたっていたのかなと思えることが多いです)
また、ある時は
乳首が硬くて伸びない場合、舌が巻き付けず滑ってしまい吸いつこうとしても吸えない状況に怒っていることもあります。
この原因を予測して、再度授乳してあげると
ほとんどの子は飲んでくれるようになるのです。
おっぱいがまずいとか嫌いではなくて、おっぱいを飲みたいのにうまく飲めなくて怒っているという解釈もできます。
なので、私の中で結論は
おっぱいが嫌いな子はいない
となっております。
だって、生存するための本能ですからね。
人間も動物ですから、人工的なものがなくても生きていくように本能的にはなっているはずです。
「私のおっぱいはまずいんだ」
「おっぱいが嫌いなんだ」
と思いながら、慣れない育児に格闘するのは辛すぎますので、どうぞ安心してくださいね!
・・・なんて偉っそうに言っていますが、
私も勝手な解釈の達人でして・・w
夫が弁当箱の洗い物を疲れてし忘れてしまっただけでも
「それ、女がするものを思ってるやろ?」と喧嘩を売ってしまうめんどくさいやつです・・。(勝手な解釈・・)
この思い込みで首を絞める現象は授乳だけではなくあらゆる人間関係でも悪さをしていますので、これは思い込みだ!と気づく練習にもなっていくと思います^^
是非、事実と解釈を分けて考えてみてくださいね。