男の子の発育、少し長い目で見てください。

荒川大輔

荒川大輔

テーマ:小児歯科・お子さんの健康全般について

こんにちわ。名古屋市港区のオリーブ歯科こども歯科クリニックです。

最近、保護者の方から発達に関するご相談を受ける機会が増えています。

特に多いのが、男の子のお母さまからのご相談です。

「落ち着きがありません」

「じっと座っていられません」

「何度言っても話を聞きません」

「集中力がありません」

「発達障害ではないでしょうか」

こうしたご相談は決して珍しいものではありません。

もちろん、本当に専門的な支援が必要なお子さまもいます。

早期発見や早期支援が大切であることは間違いありません。

しかし一方で、私たちは少し気になることもあります。

それは、「発達障害かもしれない」と心配するハードルが、以前よりも極端に下がっているように感じることです。

昔であれば「元気な男の子だね」で終わっていたことが、今ではすぐに「特性かもしれない」「発達障害かもしれない」という話になってしまうことがあります。

なぜ、このようなことが起きているのでしょうか。

大きな理由の一つは、現代の育児環境の変化にあると考えています。

現在は核家族化が進み、多くのご家庭で育児の中心をお母さまが担っています。

周囲に相談できる祖父母が近くにいないケースも少なくありません。

特にワンオペ育児の状態では、一日中子どもと向き合うことになります。

元気いっぱいに走り回る男の子。

何度言っても同じことを繰り返す男の子。

危ないことに興味を持つ男の子。

そんな姿を毎日見続けていると、「うちの子だけおかしいのではないか」と不安になることがあります。

しかし、少し冷静に考えてみてください。

男の子はもともと発達のスピードに個人差が大きく、言葉や集中力、感情のコントロールが女の子よりゆっくり成熟することが珍しくありません。

これは異常ではなく、生物学的な発達の違いとして説明される部分もあります。

さらに近年はSNSの影響も無視できません。

スマートフォンを開けば、

「発達障害のサイン10選」

「こんな行動は要注意」

「見逃してはいけない特徴」

といった情報が次々に表示されます。

SNSは利用者が興味を持った内容を繰り返し表示する仕組みになっています。

一度発達に関する情報を見ると、同じような情報ばかりが流れてくるようになります。

すると、本来であれば気にしなくてもよい行動まで気になってしまうことがあります。

そして気づかないうちに、

「うちの子も当てはまる」

「やっぱり発達障害かもしれない」

という不安が大きくなってしまいます。

しかし実際の子どもの発達は、SNSで紹介されるような単純なチェックリストだけで判断できるものではありません。

発達には大きな個人差があります。

また、その時々の睡眠状態や生活習慣、家庭環境によっても大きく変化します。

私たちが診療の中で感じるのは、発達を考える時には「診断名」よりも「生活」を見ることが大切だということです。

しっかり眠れているか。

鼻呼吸ができているか。

体を十分に動かせているか。

朝ごはんを食べているか。

姿勢は安定しているか。

家族との会話は十分にあるか。

実はこうした土台の部分が整うことで、集中力や落ち着きが改善するケースも少なくありません。

オリーブスマイルプログラムでも、私たちは歯並びだけを見ているわけではありません。

呼吸、睡眠、姿勢、食事、運動、そして生活習慣。

子どもの発達は、これらが複雑に関わりながら形作られていきます。

だからこそ、「何か診断名が付くかどうか」だけに目を向けるのではなく、お子さま自身の成長を見守っていただきたいと思います。

もちろん心配なことがあれば、専門家へ相談することは大切です。

ただ、インターネットやSNSの情報だけで必要以上に不安になる必要はありません。

男の子は、驚くほどゆっくり成長し、ある時期を境に大きく変わることも珍しくありません。

今見えている姿だけで、その子の未来が決まるわけではないのです。

オリーブ歯科こども歯科クリニックでは、歯並びだけではなく、呼吸、睡眠、姿勢、食事、学習など、お子さまの成長を総合的にサポートしています。

全ては患者様のよりよい人生のために。

私たちは、お子さまの「今」だけではなく、その先の成長まで見据えながら、ご家族と一緒に歩んでいきたいと考えています。

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荒川大輔
専門家

荒川大輔(歯科医師)

オリーブ歯科こども歯科クリニック

保険診療から先進的な自由診療まで幅広く対応、家族全員で通える地域のかかりつけ歯科医院です。全身の健康に悪影響を及ぼすお子さんの口腔機能発達不全症の治療に県内外から多くの患者様が通院しております。

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