100万円のホームページ制作費は高いのか?小さな会社には無駄だよね!?マーケティング視点から考える

松尾益秀

松尾益秀

テーマ:中小零細企業のマーケティング

マーケティング100万円

ホームページの制作費はわかりにくい

私はこの広告制作の業界に20年以上、そしてWEB制作に携わって10年ほどになりますが、ホームページの制作費というのは非常にわかりにくいと感じています。

先日、建設業のお客さんからの質問で「ホームページの制作費って100万円くらいするんですよね」と聞かれました。私は、「それは高いですね」と言ってしまったのですが、少し考えてみると単純に高いとは言い切れないのではないかと思いましたので、少し経験も踏まえて考えたことを書いてみようと思います。

ホームページ制作の進め方

そもそもホームページの制作というのはどうやって進めるのかというと、基本的には制作全体を取り仕切るディレクションをし、取材や原稿を作るコピーライティング、写真撮影、ホームページのデザイン・コーディング、その間のお客さんとの打ち合わせや修正作業。ざっくりですがこんな感じになります。

1人で全てできるわけではなく少なくとも2人から3人、大きな制作会社だともっと多くの人が関わります。ホームページ制作費はほとんどが人件費ですので、例えば5人関わったとして100万円を5等分すると1人20万円ぐらいになります。制作に2ヶ月ぐらいかかったとすると1人1月10万円になります。
こう考えると安い気もしてきます。

ホームページ制作はどこからどこまでなのか

最近では動画撮影・編集、SNSとの連携、マーケティング施策の組み込みなど単純にホームページを作るということ以外の要素も発生してきていますので、どこからどこまでがホームページの制作なのかということになってきます。

さらに、ホームページを作った後の運用の部分も重要になってきます。

ホームページは作っただけでは誰も見にきません。見にきてもらうための様々な仕掛けをしていかなくてはいけません。ただあればいいというお客さんもたまにいらっしゃいますが、ほとんどの場合ホームページはより多くの人に見てもらって、そこからの集客を期待して作るはずです。

ホームページは作った後が大事

集客目的でホームページを作るとすればそこにお金をかけなければいけないということになります。今回の質問のホームページ制作費100万円というのは単純に作るだけの部分の料金だと思いますので、その後のマーケティングの部分にさらにお金がかかるということになるのですが、実はこのマーケティングの方が大事だと言えます。

つまり、ホームページがどれだけ見栄えが良くて魅力的に作って合ったとしても誰にもみてもらえなければ宝の持ち腐れだということです。

マーケティングは何をするのか

マーケティング施策として何をするかというと、主に次の二つになります。
SEO対策とネット広告です。
SEO対策は検索順位を上位ににするための施策です。ネット広告は主にGoogleとYahoo!にお金を払って広告を出します。
SEO対策は自分でできなくはないですが知識が必要になります。そのノウハウは私が教えたりすることもありますが、なかなかちゃんとできる人はいないのが実状です。

やはり集客につなげるためにはどれだけここにお金をかけるかになります。

100万円は高いのか

ホームページ制作費100万円は高いのかということですが、実際は業種や売上の規模などもよるということは想像がつくと思います。

質問いただいた建設業者さんは1つの案件に数十万円から数百万円の売上が見込まれる企業になります。ホームページ制作に100万円かかったとして、その後のマーケティングに仮に1年で100万円かかったとします。合計200万円をどれくらいで回収できるかという問題になります。

また、例えば1人でやっている治療院や小さな飲食店などの小規模事業者の場合はまた違ってきます。そもそも100万円もの費用をホームページ制作にはかけられないのではないでしょうか。

100万円は高いけど安い

私の感覚だとやはり1人経営のような小規模事業者からすると100万円はかなり高い料金だと言えます。

しかし、建設業者さんがホームページ制作費100万円をかけて、マーケティングに100万円で、合計200万円を使ったとして、集客がうまくいってホームページからの受注での売上が1年間で200万円以上になったとすれば、これは成功と言えるので100万円は安い買い物なのではないでしょうか。

ということで、単純に高いのか安いのかということよりもホームページの目的を達成できるのかどうかが重要で、その目的が集客ということであればそれが達成されれば100万円だろうが200万円だろうが、1000万円だろうが安いと言えるということですね。

つまり、ホームページ制作を業者に発注する際に目的を達成するための制作ができるのかどうかを見極めることが重要なんです。

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松尾益秀
専門家

松尾益秀(グラフィックデザイナー)

T.M.P.

グラフィックデザイナーとして20年以上のキャリアを有し「弱者の戦略」を武器に中小企業に特化した販促活動や集客サポートを行う。経営者の魅力を引き出すことに注力し、シンプルでダイナミックなデザインが得意。

松尾益秀プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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