実家の片付けで処分に困る物 その4(着物、その他遺骨・先祖代々の物)
お客様とお話をしていて、よく混同されているのが、「遺品整理業(ゴミ屋敷清掃業者)」「不用品回収業」「便利屋(なんでも屋)」の違いについてです。
お電話でご相談を受ける際に、「使わなくなった子供の机を捨てたいが、回収してくれますか?」「ベランダに出しておいたゴミにゴキブリが居り、自分では怖くて触ることが出来ない」「冷蔵庫1台を捨てたい」「タンスとソファーを捨てたい」などのご質問を受けることが有ります。
こう言った撤去物の量や数が少ない場合「作業は可能ですが、不要物の量が少ないと、私共のような業者は、1日単位で仕事を受けている事と、一軒家丸ごとなど比較的多い量の不要物を撤去する業者なので、量が少ない場合は、人足代で高くなる可能性があります。」とお話しし、お聞きした内容によっては、お客様が住んでいらっしゃる市町村の粗大ごみ収集の方法や連絡先(市の環境課)をお教えしたり、便利屋さんを紹介することが有ります。
よって今回は、この3つの仕事についての違いをご説明いたします。
①「不用品回収業について」
まず、不用品回収業者は、家にある不用品を無料で回収する業者であり、その不用品は業者と決めた日にちに、お客様自身が、家の玄関前に出しておく場合が一般的ですが、軽トラックで町を流して回っている業者もいます。
不用品回収業者は、その回収した不用品を屑鉄や資源として売りさばき、利益を上げるのです。
但し、国民生活センターに苦情が多いのもこの業種であり、昔と違い不用品を売りさばくことが困難になってきました。
この理由は、ここ3年前より、プラスティックが多い家電(廃プラ製品)、紙、布などの資源物は、中国の輸入禁止などで、非常に価格が暴落しており、利益が上げ難い状態になっているのです。
また、回収しても売れない物は廃棄する結果となり、廃棄代が必要になってくる事から下手をすれば赤字になる恐れがあるのです。
よって、回収は無料でも、運搬代をトラックに載せた後に高額請求してきたり、廃棄代を請求してたりと、色々とトラブルが多くなってきております。
これらから、不用品回収業を利用される場合は、運搬代や搬出代、廃棄代の有無を事前に確認しておくことが重要になってきます。
また本来、ゴミを運搬するにはその市町村の「一般廃棄物収集運搬業=ゴミ屋さんの許可」が必要となりますが、この許可を取得するのは非常に難しく、ほぼほとんどの業者は許可を得ておりませんので、違法にゴミを運んでいる場合が多いと思います。(また廃棄を適正に廃棄している業者も少ないと思います)
よって、不用品が少ない場合は、各市町村の粗大ゴミ申請をして、廃棄券を購入し、家の前に出して回収してもらう方法の方がお安くつくと思います。(ご利用の場合は、各市町村の環境課に粗大ごみの処理についてお問い合わせください)
「便利屋(なんでも屋)さんについて」
遺品整理業や、不用品回収業と重なる部分もありますが、基本的には時間単位で契約しており、不要物が少ない場合や、ちょっとした整理を手伝ってほしい場合、1~2個など粗大ゴミを家の外に出す場合の手助け、庭などの草刈りや、自分で引越しする際の手助けや、ちょっとした家屋の修繕の場合に呼んだ方がお得になると思います。
ただ、不用品の廃棄については、廃棄代を当然請求してきますが、廃棄の方法が間違っており「産業廃棄物」や「不法投棄」の場合もあるので要注意です。(先に述べたように、一般家庭から出るゴミは、一般廃棄物として処理する事が適法です)
よって便利屋さんは、依頼したい仕事の範囲が狭かったり、仕事が小さい場合、不要物が少ない場合に時間単位で契約して利用されるとお得になると思います。
「遺品整理業(ゴミ屋敷清掃業)について」
私共のような遺品整理業者は、賃貸物件の1部屋や、一軒丸ごと整理をする業者です。
この際に、必要なモノ(遺品)と、買い取れる物、不要な物を分別し、不要物の量を減らし、結果廃棄代を安くする業者で、基本的には1日単位での契約です。
もちろん、必要なモノを捜索し、捜し出すこともしてくれます。
また継続で住まれる場合にトイレ、浴室、キッチン、床や窓等の個別クリーニングや、庭木の伐採もしてくれますし、整理後の必要物を引越として運んでくれます。(一部業者は、実施をしていない場合もあります。)
別に、不動産売却や、リフォーム、車売却、解体工事、お祓いやご供養、ピアノの処分などにも対応している場合があります。
まとめますと、遺品整理業者(ゴミ屋敷清掃業者)は、比較的量が多い場合、つまり親族やご家族だけでは、分別や処分に時間がかかり難しい場合、一軒家の中の家財を丸ごと処分する場合、アパート等の賃貸物件を退去する場合、継続で住まれる生前整理や、家財の大半を廃棄し少ない荷物で引っ越しする場合などに利用されたほうがお得になると思います。
但し、ゴミ屋敷清掃業 (遺品整理業者)を選択する時は、適法な廃棄の方法を行い、各市町村の一般廃棄物運搬業者を紹介出来る業者を選んだ方が良いと思います。
以上が、「遺品整理業」「不用品回収業」「便利屋(なんでも屋)」についての特徴などです。
まとめますと、不用品の量が少ない場合は、不用品回収業か、便利屋さんに依頼。
不用品の廃棄以外にも、ちょっとした仕事や手伝いを依頼したい場合に、便利屋さんを利用。
一軒家の売却やアパートの退去などで不用品の量が多い場合や、遺品や必要物の分別や捜索が必要な場合や、その住居のトイレ、風呂、キッチン、床などの部分クリーニングをしたい場合に、遺品整理業(ゴミ屋敷清掃業)を利用されると良いと思います。
また孤独死に直面した場合は、消臭消毒を行う特殊清掃の前に、家財撤去が必要な事から、特殊清掃もやっている遺品整理業者(ゴミ屋敷清掃業者)に依頼したほうが良いでしょう。
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