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香川浩司

特殊清掃、ゴミ屋敷清掃、遺品整理の専門家

香川浩司(かがわこうじ) / 遺品整理業

株式会社L.A.P東海(こころテラス東海)

コラム

終活(断捨離)や生前整理の必要性

2021年7月6日 公開 / 2021年7月15日更新

テーマ:整理整頓 断捨離 終活

コラムカテゴリ:くらし

コラムキーワード: 断捨離コツ部屋の片付け相続対策

今回は、終活(断捨離)、生前整理の必要性について、記述いたします。
なぜ?終活(断捨離)が必要かと言うと、ズバリ「残された家族の負の遺産」となるからです。
基本的に私共のような遺品整理業者の見積は、「家財量(立法メートル)」「物数の多さ=分別の手間がどれだけかかるのか」そして「廃棄代」で見積もるのですが、物が多ければ多いほどお金が掛かるのです。

よくご両親の相談で、その子供さんから相談を受けますが、こういう場合、本人(ご両親)は遺品整理についてあまり考えていない事から、あまり捨てる気がありません。
特に残された片親の場合、使っていなくても「使っている」とおっしゃいますが、正直に申してお一人暮らしなら、タンスは1つ、ベット(布団)、テーブル、TV等の家電類、お皿やコップなども最小限で済むはずなのです。
よって事前にご両親と「なぜ?捨てる必要があるのか?」をご納得頂いてから見積に伺わないと、話が前に進まない時が多々ございます。

物が多いと、残された家族も遺品として残すのか、それとも捨てるのかの判断に大変時間がかかってしまいます。
一般的に、2階建ての一軒家で、家の中、庭にある物、外の物置などを撤去すると、先の作業代と廃棄代が、40~60万くらいかかります。(約2トントラック3台半~5台分)
「撤去代にかかる金額が、遺産として残っていれば良いのでは?」と考える方(ご両親)がいらっしゃいますが、その分遺産も減りますし、残されたご家族の手間や苦労は、本当に大変なのです。ましてやご家族が遠方に住んでいる場合は尚更です。
実際には、 家財撤去以外にも、沢山やる事は山ほどあるのです。

話が少し変わりますが、実は、私がこの仕事を知ったのは、父親の死去の時です。
父は酒飲みで、肝硬変を3度患い、それでも一時的に治っていたので、酒を辞めず、最後には肝臓癌となり63歳の時に亡くなりました。
その当時、私は遠方に住んでおり、実家の近くに住んでいた弟達と三人で、遺品整理をどうしてよいものかと、大変悩みました。
何を残すべきなのか?、不必要な物を、どこにどうやって捨てれば良いのか?、大きな家具や、冷蔵庫等、どうやって家の外に出すのか?、葬儀、死亡届、各種支払い、保険の確認、銀行口座の確認、車の廃車届や売却、父の知り合いへの連絡等・・・本当に心底疲れ果てたのを思い出します。
それでも色々調べ、会社に休暇を貰い、新幹線や車で、実家に何度も往復し、何とか弟達と3人で遺品整理を済ますことが出来ました。
父親は生前「わしが死んでも、葬儀代くらいは残しておくよ。だから心配せんでもええ」とよく言っておりましたが、実際には、葬儀代も足りませんでしたし、仏壇やお墓はお金が無く、2年後にようやく買えた程でした。
その当時まだ私は30代前半で、家を買い、小さい子供も2人おり、弟達も同様でまだ経済的に余裕がなく、遺品整理に費やした時間もお金も、私達にとってはとても大きなお金であり、大変苦労した時間でした。

また最近、弊社社員のお母さまがお亡くなりになりました。
お父様はその前に亡くなっていたので、お母さまお一人暮らしでしたが、その社員はこの遺品整理の仕事に関わっている事から、生前、実家(3DK)に行くたびにお母さまと不必要な物をゴミ袋に入れ、何度も何度も捨てておりました。
そんな風に生前から物を少なくしていたにもかかわらず、実際の家財量は2トントラック2台半(約25立米)もありました。
前述した一軒屋の場合の金額40~60万は、平均的な金額ですが、その家財量は2トントラックで3台半(35立米)から5台分(50立米)くらいあります。
これに比べればこの社員の実家は物が少なかったのですが、それでも遺品整理(家財撤去)の代金は、外注した場合、約25万円必要でした。(実際に遺品整理は弊社で無料で行ったので、かかったのは廃棄代だけでしたが・・・)

またよくあるパターンとして、突然ご両親が入院され退院する見込みが無くなったり、老人ホームに入られる生前整理のケースです。
必要な物を最小限にして、入院なり、老人ホームに入る必要があるのです。
これは死と同じく突然やってきます。
借家であれば退去をしないといけません。
要は、いつ生前整理や遺品整理をやる日が来るのか判らないので、早め早めに終活(断捨離)をしておくことが大切なのです。
実際に持ち家の場合なら、そのままほっておくと「空き家法」に引っ掛かり、税金がバカ高くなるので、その家をどうするのか? そのまま売るのか? 解体してから売るのか? リフォームして住むのか?等を決める必要がありますが、遺品整理をはじめ「先に持ち出す金額(支払う金額)」が、結構な金額で必要なのです。
借家の場合でも、期日までに退去した後に、修繕費を請求されたりする事もあるのです。
私の父が生前に言っていた「わしが死んでも、葬儀代くらいは残しておくよ。だから心配せんでもええ」は、ほとんどの方が遺品整理にどんな手間やお金が掛かるのかを知らず、楽観して考えているから言える言葉なのです。

ここまでで、遺品整理にお金が掛かり、残されたご家族に大変な労力がかかる事を、ある程度ご理解いただいたと思います。
終活をご自分でやられる方もいらっしゃいますが、9割以上の方は私の父と同じく楽観的に考えています。
なかなか生前に、ご両親が死んだ後の話はし難いとは思いますが、ここで記述したことをご両親にお話しください。
「その位のお金はある」と言われたり、面倒だから「今はいい」と言われたとしても、「無駄なお金を払う事になるので、今から必要な物を最小限にしましょう」と繰り返し繰り返しお話しください。
遺産が沢山あるのなら、まだマシですが、無い場合、残されたご家族には本当の意味で「泣きっ面にハチ」となってしまうのです。

「こころテラス東海」は、終活、断捨離、生前整理のアドバイザーとして支援を致します。
もし必要であれば、ご依頼者と共に、ご両親を説得する手助けも致します。
私も先に記述したように両親の遺品整理をした体験者です。

終活、断捨離、生前整理、遺品整理でお悩みの方に、精一杯のお力添えをさせて頂きたいと思っております。
また、必要ならご両親と一緒に1つ1つ物の要不要を判断し、分別するお手伝いも致します。
お悩みの方は、お気軽にご相談ください。
見積、相談は無料です。

この記事を書いたプロ

香川浩司

特殊清掃、ゴミ屋敷清掃、遺品整理の専門家

香川浩司(株式会社L.A.P東海(こころテラス東海))

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