「考え続ける子」を育てる。「速い」の価値が揺らぐ時代で〜AI時代に本当に伸ばしたい力〜
子どもがテストを持って帰ってきたとき、つい「何点だったの。」と聞いてしまいます。
点数はわかりやすい成果ですし、親として気になるのは当然です。
けれど、子どもの学びは点数だけでできているわけではありません。そこには、試行錯誤した時間や、悩みながら考えた跡があります。
最近、教育の世界では「過程を見る」という考え方が重視されるようになっています。AIが瞬時に答えを出す時代だからこそ、人間にとって大切なのは「どう考えたか」「どう工夫したか」という部分だと考えられるからです。
そして実は、家庭でもその力を育てることができます。
何かを契約したり、購入したりするわけではないですし、難しいことに取り組まなければならないということでもありません。
声かけを少し変えるだけでよいのです。
たとえば、「何点だった?」の代わりに、
「どこが一番難しかった?」
「どうやって解こうと思ったの?」
「途中で考え方は変わったりした? それとも最後まで変わらなかった?」
と聞いてみてください。
すると子どもは、「ここで迷ったんだけど、こう考えてみた」「友達の話を聞いてわかった」と、自分の思考を言葉にし始めます。これは、単に出来事を説明しているだけではありません。言葉にすることで、頭の中でもやもやしていた部分が次第にはっきりしてきます。これは、自分の学びを振り返る、大切な時間になっているのです。
ほめ方も同じです。「すごい点数だね」だけでなく、
「最後まで考えたんだね」
「前より粘って取り組めたね」
「友達の意見を聞いて考え直したのがいいね」
と、努力や工夫の部分を見つけて伝えてみてください。
こうした言葉は、子どもに「考えることそのものが価値なんだ」と教えてくれます。結果だけを評価されると、子どもは失敗を避けようとします。(点数をごまかそうとすることも出てくるでしょう)でも、過程を認められると、挑戦することを怖がらなくなります。
家庭は、子どもにとって安心して話ができる場所です。そうであってほしい、そのはずの場所です。
そこで「どう考えたの。」と聞いてもらえる経験は、子どもにとって大きな支えになります。
点数を見ることをやめる必要はありません。けれど、点数だけで一喜一憂するのではなく、その数字の向こうにある努力や思考にも親として目を向けること。
その小さな習慣が、子どもの「考え続ける力」を育てていくのだと思います。
ハイパーブレインでは、学校の日常を十分理解したうえで、PTAや保護者研修で上記のようなお話をさせていただくことができます。
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