AIを使う前に立ち止まる問い〜「聞く前に、考えてみる」学びへ〜
「うちの子、答えるのが遅くて…」
そんな心配を耳にすることがあります。今までの学校ではテストでも授業でも、「早く答えられる子」が評価されやすいのは事実です。けれど、AIが一瞬で答えを出す時代に、私たちはあらためて問い直す必要があります。
早く答えられることは、本当にいちばん大切な力なのでしょうか。
人間はAIに速さではかないません。要約も、計算も、文字起こしもAIは一瞬です。もし教育が「早く正解を出すこと」を目標にしてしまえば、子どもたちはAIと同じ土俵で競うことになります。それは違うのでは、と皆さんも思われるでしょう。
学校でこれから、大切にしていく力の一つは、「考え続ける力」です。
すぐに答えが出なくても、別の方法を試す。
うまくいかなければ、問いを立て直す。
友達の意見を聞いて、自分の考えを修正する。
こうした粘り強さは、今まで主流だった知識の定着を問うテストの点数だけでは見えにくい力です。しかし、実社会ではむしろこちらの方が重要です。
正解が一つに決まっていない問題に向き合うとき、もっとも必要なのは速さよりも、思考を止めない姿勢だからです。
ICTは、この「考え続ける」学びを支える道具にもなります。途中のメモを残し、書き直しの履歴を振り返り、他者の意見を取り入れて改善する。過程が可視化されることで、「すぐできた子」だけではなく、「粘った子」の努力も見えるようになります。
もちろん、速さがまったく無意味というわけではありません。けれど、AIが速さを担う時代だからこそ、人間は深さと持続力が重要になってきます。
もしお子さんやお孫さんが「時間がかかった」と落ち込んでいたら、
「どこまで考えたの?」と聞いてみてください。一直線に答えに向かわずとも、途中で考えたあらゆることは子どもたちの糧になります。
おうちで親御さんやおばあちゃん、おじいちゃんが「そういう風に考えられたんだね。それを考えるのは時間がかかるよ。時間をかけても考えることがとても大切だよ」と伝えてあげてみてください。
子どもたちの価値観の中に「考えることって大切なんだ」が含まれるようになれば、AI時代を生きていく力の一つが身についたことになります。
ハイパーブレインでは、このような価値観をもとに学校や先生をご支援し、子どもたちの楽しい学びをサポートしております。
PTAの会合等でもミニ研修としてAI時代をどう生きるかなどお話しさせていただけます。お気軽にお問い合わせください。



