ICT支援員って楽しい仕事です
「タブレットのパスワードがわからないんです。どうしたらいいですか?」
「持って帰ってきたタブレットで動画ばかり見ています。家庭では使わせたくないんですけど、YouTubeが見られないようにできませんか?」
そんな保護者の声が、先生のもとに入り、私たちICT支援員にも届くことがあります。
ICT機器が学校に入ったことで、「子どもの学び」は教室だけで完結しなくなりました。(もともとそうでしたが、よりその傾向が強くなりました)
家庭と学校、そしてICT支援員。この3者の連携があってこそ、子どもたちは安心してICTと付き合えるのです、と私たちはお伝えしたいです。
ICT支援員というと、「授業中に先生をサポートする人」「トラブルを直す人」という印象が強いかもしれません。
もちろんそれも大切な仕事の一部ですが、私たちの役割には「学びのつなぎ手」になるということもあります。
たとえば、保護者から「家でタブレットをどう使わせたらいいかわからない」という相談を多く受ける、とお聞きしたとします。
私たちは学校と連携して、使い方のガイドラインをわかりやすく説明したり、使いすぎを防ぐヒントをお伝えしたりすることができますので、保護者にお話しする機会をいただいたりします。
また、「子どもがICTに苦手意識を持っている」というお話があれば、担任の先生にご家庭と情報を共有していただきながら、その子が少しずつ自信をつけられるようサポートの仕方を調整します。
こうしたやりとりは、決して大げさなものではありません。
でも、日々の小さな対話の積み重ねが、子どもにとっての「安心して学べる環境」をつくっていくのです。
保護者とICT支援員は、直接顔を合わせる機会が少ない関係です。
でも、どちらも「子どもが健やかに育ってほしい」という想いを持った、同じ「チーム」の一員です。
これからの時代、子どもたちは家庭と学校、地域・社会を自由に行き来しながら学びを深めていくようになります。
だからこそ、大人同士が情報を共有し、子どもを中心にした「緩やかなチーム」を築くことがとても大切になります。
「担任の先生はとてもお忙しいから……」とご配慮いただく保護者の方はたくさんいらっしゃるでしょう。でも、小さなことでもお話しください。私たちは担任の先生を支え、(それなら支援員に聞いてみよう)と思っていただける関係を作る努力をいつもしています。「家庭ではこのようなことにお気をつけください」とお伝え出来ますし、それってどういうこと、と思われたらぜひご確認ください。すれ違いを未然に防ぎ、学校でも家庭でも同じ方針で向き合うことができるのはとても大切なことですね。
それは、子どもにとっての「味方が増えた」という実感につながるものだと私たちは考えています。
ICTはあくまで道具。
それをどう活かすかは、大人たちが手を取り合えるかどうかにかかっています。
遠い世界で何かやってる、という状況から、少しでも身近に感じてもらえるよう、私たちも発信を続けます。
ICTに関わることについてはご遠慮なくどうぞお問い合わせください。PTAの講演会大歓迎です。



