伯母との別れ

加藤武範

加藤武範

テーマ:高齢者 介護 問題

このコラムでも何度かご紹介した伯母が昨日、大動脈解離で亡くなりました。92歳でした。
一昨日の夜に救急搬送されて、意識もあったそうで、昨日の午前中は、病院に見舞いに来た多くの親類と順番に面会したそうですが、夕方に息を引き取ったとの事です。

一人息子だった私をいつも気にかけてくれ、子供のころ夏休みになると眼下に熊野川が広がる自然豊かな伯母の家に2~3週間泊まるのが毎年の私のルーティーンでした。
伯母との強烈な思い出があります。私が小学校1年生の頃、私が日記の宿題をやり終えたところで、伯母がその日記帳を見て、「あんた、もっと上手に書けるのに!書き直しなさい!」と私が書いた日記をすべて消してしましました。半べそで、もう一度日記を書き直した記憶が今も忘れられません。当時、一人息子で甘やかされて育ち、生意気だった私を唯一厳しく指導してくれたのは伯母だけだったかもしれません。
そうして月日が経ち、私の子供たちも夏休みになると叔母(従兄弟)の家に毎年、お世話になる様になりました。川のプールに行って、裏庭でカニを釣って…そういえば、私の母親が認知症を発症した頃は私の子供たちと一緒に叔母の家でお世話になっていた時期もありました。その頃、伯母は、認知症の私の母に「あんた、しっかりせな!」と励ます一方で、私には「あんた、苦労かけるな…」と自分の妹が認知症になって、私たち家族の負担になっているので申し訳ない…と言ってくれました。とにかく、周りの人に気配りしてくれる伯母でした。

私の母も大動脈解離で亡くなりました。姉妹で同じ病名が死因になるとは…従兄弟も「仲のええこっちゃ」と言ってました。入院1日で、介護保険を申請することなく、ピンピンコロリを体現した最期でした。私の母親も介護保険サービスは利用しましたが、入院はしませんでした。別の見方をすれば、この姉妹は特別な病気を患うことなく理想の最期を迎えたのかもしれません。

伯母さん、長い間、お疲れさまでした。そして、お世話になりました。有難うございました。安らかにお眠りください。

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加藤武範
専門家

加藤武範(ケアマネジャー)

合同会社福寿想

リハビリ病院で医療ソーシャルワーカーをしていた経験から、地域のネットワークとも連携。従来の福祉的な視点に捕らわれない柔軟な発想で、介護を必要としている方やその家族にとって本当に必要な介護を提案します。

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