内緒

加藤武範

加藤武範

テーマ:高齢者 介護 問題

ケアマネジャーとして、70代(要介護2)の男性Aさん宅にお邪魔しました。
ご家族と同居されていますが、皆さん、日中は仕事をされています。お昼を食べ終わったころを見計らって、車でご自宅に伺うと、ちょうど庭先にAさんが立ってみえます。手を振りながら車から降り、Aさんの吐く息が白い事に気づいた私は、「こんにちわ~雨も降るし、今日は寒いですねえ」と挨拶しました。世間話をしながら、最近の体調や介護サービスに問題ないか?を確認し、来月の介護サービス利用票にサインをもらいました。

ふとAさんの足元に目をやると、タバコの吸い殻が落ちています。
さっき、私が見た白い息は、タバコの煙だったのです。私が突然やってきたので、あわてて、タバコを消したのでしょう~吸い始めたばかりだったのか、タバコはずいぶん長かったです。身体が不自由なAさんが庭に落ちているタバコの吸い殻を拾う事は転倒リスクもあり、とても危険なので、拾いながら、「娘さんやご家族は、タバコのこと知ってるの?」と私は質問しました。
Aさん「いや、知らん。」
私「じゃあ、内緒にしておくね」
Aさん・・・苦笑い

男の約束…タバコは内緒です。

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加藤武範
専門家

加藤武範(ケアマネジャー)

合同会社福寿想

リハビリ病院で医療ソーシャルワーカーをしていた経験から、地域のネットワークとも連携。従来の福祉的な視点に捕らわれない柔軟な発想で、介護を必要としている方やその家族にとって本当に必要な介護を提案します。

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