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気持ちの良い自然塗料

鶴田昌生

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松脂のさわやかな香り。木材用の自然塗料は、塗装中の香りがそんな感じです。これは当然、天然由来の原料の香りで、石油系の塗料とは大きく違った安心感があります。
この種類の塗料は、木材の方面に塗膜を作らないタイプが多くて、その場合は表面がマットな感じに仕上がります。表面が乾燥状態になると木の繊維を起こす性質があるようで、少々ザラっとした触感。目の細かいサンドペーパーで表面を滑らかにした上で再塗装すると、いい感じの仕上がりになってきます。



これを繰り返せばそれだけスベスベした質感になるのですが、工事として行う場合は費用との相談になってしまいます。現実的には着色した上に、軽くツヤの出るタイプの自然塗料を塗るという仕様に落ち着いています。
欧米からの輸入材の多い材料ですが、あちらでは自宅のメンテナンスは自分で行うという文化があるので、手をかけて仕上げていくのにちょうど良いのかも。北欧製の木製の玄関ドアでは、メンテナンス用に自然塗料が付属するものもあります。
一方、艶々とした光沢感のある木肌を好まれる方もいらっしゃいますので、その場合は一般の家具に使われているような、ウレタン系の塗装材で仕上げたりしています。当然、シックハウスのことに注意しながらですが。

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鶴田昌生
専門家

鶴田昌生(一級建築士)

クレイン建築設計

個人住宅に限らず、店舗や医院など事業用建物まで幅広く手がける。前職では、神社のプロジェクトまで担当したほど、活躍のフィールドは広い。建て主の漠然とした要望にも豊富な経験を生かして応える。

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