建物で雨漏りが起きたときは部分補修で大丈夫? 全面改修が必要な見極め方
建物の外壁は、長年の雨風や温度変化の影響により、
タイルやモルタル仕上げが
下地から浮いてしまうことがあります。
この「浮き」を放置すると、雨水の浸入による漏水だけでなく、
外壁材の剥落につながる恐れもあるため、早期の補修が重要です。
今回は、外壁の浮き部に対してエポキシ樹脂注入工事を行いました。
まずは打診棒を使用し、外壁全体を丁寧に調査します。
打診音の違いから浮いている箇所を特定し、補修範囲を決定します。
補修範囲が決まったら、ドリルで注入孔を穿孔し、孔内に残った粉じんを専用の清掃ポンプで
しっかり除去します。その後、注入用アンカーピンを挿入・打ち込み、樹脂を注入する準備を整えます。


次に、エポキシ樹脂を作製します。
主剤と硬化剤は決められた配合比を守ることが非常に重要です。比率を間違えると十分な性能が発揮されないため、正確に計量し、均一になるまでしっかりと混ぜ合わせます。
混合した樹脂を専用の注入ポンプへ充填し、いよいよ注入作業です。
今回の施工では、1箇所あたり25cc(約30g)を標準注入量としました。使用した注入ポンプは1ストロークで約2g注入されるため、1箇所につき15ストロークを目安に、樹脂が確実に充填されるよう施工を行いました。
エポキシ樹脂は外壁内部の浮いた部分へ行き渡り、下地と仕上げ材を強固に接着させることで、本来の一体性を回復させます。
すべての注入作業が完了した後は、注入孔をパテ材やシーリング材で丁寧に処理し、防水性を確保しました。


その後、仕上げ塗装工程へ問題なく引き継ぎ、今回の補修工事は無事完了です。
着工前
完成
外壁の浮きは、見た目では分かりにくいことも少なくありません。
しかし、建物の寿命や安全性に大きく関わる重要な症状です。
「外壁を軽く叩くと音が違う」「ひび割れや漏水が気になる」といった症状がある場合は、
早めの点検・調査をおすすめします。適切な補修を行うことで、
建物を長く安全に維持することができます。
会社名:武山工業株式会社
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担当:中込 悠一


