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小泉秀一

テコンドー指導のプロ

小泉秀一(こいずみしゅういち) / 格闘家

山梨県テコンドーアカデミー 炫武館山梨支部

コラム

テコンドーの蹴り「トルリョチャギ」

2012年4月12日 公開 / 2020年7月24日更新

テーマ:テコンドー日記

コラムカテゴリ:スクール・習い事

全日本テコンドー協会(AJTA)のホームページより抜粋

テコンドーの蹴りと他の格闘技の蹴りとの違いは何なのでしょうか?
  比較しやすいようにフルコンタクト空手と比べてみましょう。双方とも主に用いる蹴り技に「廻し蹴り」がありますが、フルコンタクト空手が最初に腰を回すことにより大きな遠心力を生み出し、その遠心力を足に伝えることにより「廻し蹴り」を蹴るとすれば、テコンドーの場合は膝を上げることが第一で、膝に引っ張られるように腰や軸足が動いて行き、目標に蹴りが当たる瞬間に腰と軸足を回転させながら、膝から先を解放し、スナップを効かして目標を蹴り抜くように蹴るといった感じでしょうか。
 フルコンタクト空手の蹴りが大砲だとすれば、テコンドーの蹴りはマシンガンのような速射砲と例えられることもあります。
 フルコンタクト空手の場合、一歩踏み込めば手が届く距離での攻防となるため、蹴りを出す場合、軸足をほぼ固定した状態で腰を大きく回すように廻し蹴りを蹴ります。遠心力が大きく働くため、蹴りのパワーは当然大きくなりますが、この蹴り方は動かない、もしくは前後の動きが小さい標的に対して有効な蹴り方なのです。
 一方、テコンドーの場合は、一歩踏み込めば足が届く距離での攻防であり、間合いそのものが広く、常に前後、左右に動きがあるため、軸足を動かさずに腰を大きく回し、遠心力を使った蹴り方では相手を捉えることができないのです。動く標的を追いかけ、蹴りで捉えるためには、軸足を常に前に送りながら蹴り出していかなくてはいけません。軸足を前へ送り出して蹴ることによって、動いて下がる相手を追いかけるように連続攻撃が可能となるのです。
 どちらの蹴りが良いのかといった問題は、実際ルールが違う競技なので、お互いその競技のルールに適した蹴り方をしているというだけなのです。


姜師範

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