マイベストプロ山梨
伊藤龍吾

「日本人の心」を追求する空手指導のプロ

伊藤龍吾(いとうりょうご) / 格闘家

新國際空手拳法道「士衛塾」山梨県支部

コラム

~ 士衛塾空手を通して、伝えたいこと 64 ~

2022年12月1日

テーマ:伝えたいこと

コラムカテゴリ:スクール・習い事


 士衛塾山梨の門下生に向けた、私からのメッセージを転載します

 2022年 12月号 士衛塾山梨ニュースより

 この間感じたことなどを、こちらに書いています。ぜひ、皆さまご一読いただければ幸いです

■ 心杯 御殿場での大会 ■
 10月23日に御殿場で開催された「心杯 東海空手道選手権大会」。コロナの影響で3年ぶりとなりました。
 以前は「御殿場市長杯」でしたが、御殿場市長だった若林洋平氏がこの夏の衆院選で国会議員となり、市長が交代したため、新たに「心杯」と名付けられました。
 久しぶりの会場に何だか懐かしく、「久しぶりに帰ってきたな」という感じでした。私もよく出場している大会でして(今回は、出場カテゴリーがありませんでした)、この大会から羽ばたいていった生徒、やる気になっていった生徒も多く、登竜門的な大会です。
 この大会は、決してクリーンな試合運びや技術の応酬ではなく、魂と魂のぶつかり合いを学べる大会です。クリーンな大会に慣れてしまっている士衛塾山梨の生徒には衝撃的だと思います。だからこそカルチャーショックを受けてもらい、それを「やる気」に変えてもらいたいと思っています。
 今大会でもたくさんのことを学びました。あいさつ、声の大きさ、気持ち…技術云々ではなく、基本的なことが足りていないと感じました。今後の指導に生かすとともに、生徒自身も下記のように変えていってください。
1、あいさつ
(1)試合の際のコート上での挨拶(礼)は、十字を切りながら、しっかりと頭を下げ、周りに聞こえるよう(最低限、副審まで)、大きな声ですること。
(2)先生や指導員、先輩に対して、しっかりと挨拶をすること(最初と最後)。
(3)他流の先生や知っている先輩に対してしっかりと挨拶をすること(他流の生徒は私にちゃんと挨拶をしてくれます)。
2、声の大きさ
(1)挨拶の時の声の大きさはもちろんですが、稽古中の気合いをしっかり出すこと(「気合い」なので、気持ちを込め、技の一つとして大きな声を出すこと。技とともに腹筋を絞める練習です)。
(2)やる気の度合いは声の大小で判断されます。自分自身の気持ちが声に現れます。つらい時、声を出す元気がない時ほど、大きな声を出して自らを奮い立たせましょう。
(3)特にジュニアは、組手中に気合いを出した方が良いです。素晴らしい組手として見られるとともに、技のスピードや強さが増すとともに、呼吸がしっかりとできます。試合中、呼吸ができないと大変です。声とともに息を吐くので、自然と吸うこととなります。
3、気持ち
(1)上記と深く関係しています。あいさつ、声、すべて気持ちの問題です。積極的に行っている挨拶や声、嫌々行っている挨拶や声、しっかりと相手に伝わっています。すなわち、それを行った者への判断材料となります。例えば、初対面でしっかり挨拶できれば、「しっかりと挨拶のできる良い人」と見られ、小さい声であいさつすれば「元気のない人」と見られます。まず、気持ちを伝えるのは挨拶と声です。そこをしっかりとやってみましょう。本当にお願いしますと思って言う「お願いします」と儀礼的な単なる挨拶としての「お願いします」では、相手が受ける印象は180度違ってきます。
(2)空手の試合では、技術や体力の差が大きく違わない時に、最終的に何で決着がつくかというと「気持ち(精神力)」です。これは、机上の勉強で付くものではなく、自分自身がどれだけつらい練習をできたか、追い込めたかです。科学的なものではなく、非科学的な部分です。要はどれだけ無茶苦茶、死ぬほど練習ができたかです。練習でリミッターを外すことができるかです。今やっている練習では、マイペースな2分ラッシュやマイペースなタバタトレーニングでは身につきません。終わった後にしばらく動けないほどの練習で身に付きます。
(3)試合に「勝ちたい気持ち」を前面に出してたたかっていますか?練習で頑張る気持ちを出していますか?技術の向上をしたい気持ちを出していますか?気持ちは人を変えます。ならば、つらい時、疲れている時、やる気のないときほど、自分を騙して、やる気を前面に出しましょう。そうすれば行動します。行動すれば何かが変わります。

■ 親子共に 学びあう ■
 私の尊敬する先生からの引用です。
 「私たちは親子で空手道を始めて21年が経ちました。私が父親になったとき父親の凄さを知りましたが、逆に父親は空手道を始めて子供たちの凄さを知ったとよく言っていました。親子空手に限らず、何事も分かち合えることが学びに繋がっていると感じております」
 子は親から学び、親は子から学ぶ。ともに学びあえる関係なんて、とても素敵です。
 空手道を通して言えば、伊藤家や藤巻家など親子でやっているところは同様だと思います。素直に子どもを尊敬できることは素晴らしいし、共に汗を流し、切磋琢磨し「戦う」ことができる関係は、お互いの努力なしには築き上げることはできません。時として、親(大人)は、プライドが邪魔をして、子どもの凄さを見落としがちです。そんな時、子どもと同じ土俵で一緒に努力してみると、子どもの凄さが分かるものです。逆に、目の前で努力している親を見て、子どもは学びます。昔風に言うと「親の背中を見て子は育つ」ということです。もちろん現代では、背中を見せるだけでなく、きちんと会話をして向き合うことも大事であります。
 それから、子どもが手にしたトロフィーやメダル、賞状や認定証を見るのも嬉しいのですが、自分が手にした時は最高に嬉しいですね。大人になると、そういう機会はなかなかないです。

■ 自分流 ■
 こちらも尊敬する先生からの引用です。
 「長年、練習しているが中々上達しない人のパターンの一つとして、教えてもらった事、新しい事を手間暇かけて練習し身に付けるよりも結局は自分のやり易い形でしかやらない=変わらないという人が多い。自分の可能性を止めてしまっている。限られた時間をどう使うのも自由なのですが、勿体ないな〜と」
 応用の応用ばかり練習していると、自己流に陥りやすいです。それは、自分自身が一番楽な形での練習となります。面倒ですが、基本に返り、正確に練習することが大事です。基本に完璧はありません。だからこそ完璧を目指し日々の稽古で追及をします。その大切さが解らないと、なかなかレベルアップが難しいです。地味な練習に上達のヒントがたくさん詰まっています。

■ IBKOインターナショナルコンベンション ■
 11月13日に開催された「IBKO第1回インターナショナルコンベンション」。コロナ禍で長らく海外勢の参加が制限されていたため、数年ぶりの国際大会となりました。残念ながら入賞はできませんでしたが、権利を勝ち取って出場した選手は自信を持ってください。この大会は国際大会です。国際大会に出場し、堂々と戦いました。それだけでも素晴らしいことです。
 今回、素晴らしかったのは180センチの大きなイランの選手と戦い延長の末に勝利した金丸優奈でした。木村最高師範にも「心が強くなった」と褒められました。20センチの身長差、体重差も相当あったでしょう。その相手に立ち向かっていく勇気、攻撃をし続けるそのスタミナに、日々の地道でキツイ練習の成果が表れました。
 みんなよりも、もっと下手だった優奈が、今ではみんなの見本となり、分析力や指導力を発揮してくれています。まさに「努力に勝る天才なし」です。皆さんもぜひ続いてください。

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この記事を書いたプロ

伊藤龍吾

「日本人の心」を追求する空手指導のプロ

伊藤龍吾(新國際空手拳法道「士衛塾」山梨県支部)

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