マイベストプロ山梨
伊藤龍吾

「日本人の心」を追求する空手指導のプロ

伊藤龍吾(いとうりょうご) / 格闘家

新國際空手拳法道「士衛塾」山梨県支部

コラム

~ 士衛塾空手を通して、伝えたいこと 61 ~

2022年9月5日

テーマ:伝えたいこと

コラムカテゴリ:スクール・習い事


士衛塾山梨の門下生に向けた、私からのメッセージを転載します

2022年 9月号 士衛塾山梨ニュースより

この間感じたことなどを、こちらに書いています。ぜひ、皆さまご一読いただければ幸いです

■ 8/11 関東 魁 大会 ■
 JR錦糸町駅の近くにあるキレイで涼しい体育館でした。敗退した二人はとても強い子と対戦できて良かったです。これも学びの一つです。次につながるはずです。対戦相手は同じ学年の子。頑張って練習をすればそこまで強くなれるという見本です。
 私は、嬉しいことに主催者から対戦相手としての指名を受けての出場でした。この大会は一般の選手の育成という趣旨があるのであるので一般以上のトーナメントの出場者やワンマッチ出場者は無料でした。私はスペシャルワンマッチに勝利し、とても大きなトロフィーをいただきました。ありがたいことです。選手ファーストを謳っているこの大会。お勧めです。
 帰りは、私が東京出張の際にいつも食べるトンカツ屋さんにて家族で夕食を取りました。こういうのも遠征の楽しみの一つです。冗談でいつも言っていますが、家族旅行と美味しい食事を楽しむ「ついで」に試合に参加します(笑)

■ 振り返ってみて ■
 マイベストプロ山梨の私のページにこのコラムを「~士衛塾空手を通して、伝えたいこと~」として掲載しています。前回で60投稿となりました。結構同じ内容を表現を変えたりしながら書いているものです。ふと、最初は何を書いていたのだろうと気になり遡ってみました。

~士衛塾空手を通して、伝えたいこと 1 ~
士衛塾山梨の門下生に向けた、私からのメッセージを過去のニュースより転載します。
2017年10月 士衛塾山梨ニュースより
急きょ行った、カイセドセミナーへご参加ありがとうございました。皆様の参加費に+αして、日本円で5万円を講師料として渡すことができました。その他にもさらに+++αを渡しました。ご協力、誠にありがとうございます。彼の住むコロンビア・サンディアゴ・カリでは、平均月収が125米ドル位だそうです。日本円にして1万4千円程、話しを盛っているとしても、平均月収は2万~3万程度ですかね。つまり、平均月収の2~4ヶ月分は渡せたはずです。もちろん山梨にいる間のホテル代や食費、交通費等について彼らは一切負担していません。彼らの経済状況を聞けば、頂くわけにはいきません。日本に来る渡航費も18万~20万円。年収分ほどかけて日本にやってきました。私たちの負担感と彼らの負担感とでは雲泥の差があります。では、なぜ、そこまでして日本に来たのか・・・本来ならば7月のI.N.CUPに来たかったのですが、都合がつかず、今になりました。昨年私たちがコロンビアに行った恩返しかもしれません。総裁が最後に行った海外がコロンビアです。癌が骨転移している中で、肋骨の痛みを耐えながら行った教えた地です。彼は、士衛塾の空手を南米に広げたいそうです。一緒に来たルアーノは、毎日殺人や強盗・暴行が絶えないスラム街の出身だそうです。それを救い上げ、道場での指導はもちろん、今はグラフィックデザイナーとして素晴らしい作品を作っています。ルアーノの渡航費をカイセドは負担しています。カイセドは私に言いました「私はルアーノに投資をする」と・・・。ならば私も「カイセドに投資をします」、彼の男気に心を打たれ、彼の士衛塾への想いとコロンビア支部の未来を見てみたいです。負担したお金と引き換えに、お金では買えない、たくさんの素晴らしいものを受け取った気がします。これは私の人生の大きな糧となるはずです。
 さて、話は変わって、私たちが習っている「空手=武道」となんだろうか?と考えた時、「人生のすべての要素が詰まっている」と思っています。最初は空手の「楽しさ」を覚え、上を目指そうとすると壁にぶつかったりして「難しさ」を学び、試合では勝負の「厳しさ」を味わいます。これらを繰り返し行う事により、人生を豊かに過ごすことができるための基礎的な力が備わっていくものだと思います。すぐに「投げ出さない」「あきらめない」「言い訳をしない」。何かを始めることは誰にだって出来るけれども、本当に大切なのは、それを「継続し続けること」です。努力が報われないのは、努力をしていないか、途中で投げ出したかです。士衛塾の「塾」は、学び集う場所と言う意味です。昔の「寺小屋」みたいなものです。学校や学習塾や部活動では教えない、厳しい世の中を生きていくための基礎的な力を養い育んでいく場が、士衛塾です。
それが亡くなった木村越山総裁が目指した「単なる町の空手道場では終わらせない」士衛塾なのです。私たちは、人生をかけて、この課題に取り組んでいく所存です。どうか、皆様のご協力をお願い申し上げます。

■ ジュニア夏期合宿 ■
 参加された皆様、お疲れ様でした。毎回ジュニア合宿を迎える際、私は不安しかありません。特に今回、久しぶりの宿泊を伴う合宿でした。新潟で行った前回の下記合宿は2019年8月に同会場で行われて以来です。それ故、合宿に初参加の子たちも多かったのです。しかし、これも毎回ですが、終わってみると「細かくは色々あったけれど、素晴らしかった」となります。
 今回スタッフもとても頑張りました。いつものバスの運転をする伊藤龍吾・細田勇丞、後藤純也に加え、10人乗りワゴン車を運転した伊藤設栄、伊藤帆南、金丸優奈は疲れていても安全に運転することを心掛け、安全に往復できました。運転のため、仮眠しかできずに参加した1日目、子どもたちが寝た後に寝て、子どもたちが起きる前に起きてお世話をし、参加した子どもたち以上によく動き、気を使いながら過ごした二日間の合宿。疲れがたまった状態での帰路の運転でした。本当にお疲れ様でした。
 合宿では長い練習時間と食事や宿泊を共にすることにより、参加した子たち、一年生から六年生まで、ひとりひとりの良さと未熟さを知る事ができました。優しい子、面倒見が良い子、面倒を見られる子、たくさん食べる子、きれいに食べる子、小食な子、好き嫌いが多い子、何でも食べられる子、忘れ物が多い子、字がきれいな子、頭の回転が速い子、積極的な子、消極的な子、リーダシップがある子、笑顔が良い子、本部の先生にツッコミ過ぎて怒られた子、友達がたくさん作れる子、一生懸命に稽古した子、いつも通りサボり気味な子等々、それらを知る事ができることが私たちの幸せでもあります。
 多くの子たちは親元を離れると、親の心配をよそに、親が思っている以上にしっかりします。傾向として親御さんが「この子、ちゃんと出来るかしら」と心配している方のお子さんほど、ちゃんと出来るものです。
 大人の不安をよそに、大きく成長する事ができるのが非日常の合宿です。そして、そこにはたくさんの成長の種もたくさん落ちています。それを拾って帰り日々の練習に役立てたり、生活に役立てたりすることができます。
 最後に、今回受験し合格した皆様、おめでとうございます。次回も受験できるよう頑張ってください。今回受験できなかった生徒は次回受験できるよう日々頑張ってください。
士衛塾山梨では、生徒ひとりひとり、年齢や空手の成長に合わせ一番適した時期に昇級してもらいたいと考えています。日々の一生懸命な稽古が大事です。

■ 最初の稽古 ■
 私が特に大事にしている稽古は、行事や試合の後の最初の稽古。つまり月曜日の稽古です。今回もジュニア夏合宿の翌日の月曜日の稽古に休まず来ているみんなは、合宿で何かを得たのか、刺激を得たのかは分かりませんが、普段通りに来るのは偉いと思います。来るのは当たり前のことかもしれないけど、とにかく偉いです。なかには1時間以上かけて本部に週4回も来る子もいます。送迎しているお母さんに本当に頭が下がります。
 何があっても稽古に来る人と、何かあったら稽古に来ない人の差は大きいです。
 それは、何があっても、自分自身に対する「負けない」という気持ちと、あの人は何があっても「いつも、ちゃんとここにいる」という周りからの「信頼」を得ることができます。「信頼」を無くすことは簡単ですが、得ることは大変な努力が必要です。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。

士衛塾山梨では、一緒に空手を学ぶ仲間を大募集しています。
皆さまと出逢えるのを楽しみにしております。
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