~ 士衛塾空手を通して、伝えたいこと 42 ~
士衛塾山梨の門下生に向けた、私からのメッセージを転載します
2022年 7月号 士衛塾山梨ニュースより
この間感じたことなどを、こちらに書いています。ぜひ、皆さまご一読いただければ幸いです
■ 6/5沼津市長杯 ■
やりましたね!伊織さん!優勝です。3回戦いました。決勝戦は強い子だったので、勝つのは難しいかなと思いましたが、試合中に進化しましたね。凄いことです。旅人は切なさを背中に漂わせながら(笑)、三位入賞です。佐藤くんは、一般の素手素足デビュー戦で3位入賞です。準決勝は上段膝蹴りをもらってしまいましたが、ナイスな戦いでした。私は無事に優勝することができました。ホッとしました。この沼津市民体育館は老朽化のためこの後、取り壊されるそうです。
長年、この大会を経て成長していった子たちの思い出となる場所です。私自身も沼津に住んでいた亡き父と会う場所でした。いつもの場所に席を取り、いつも父が座っていた場所の隣に座り待機していました。決勝戦が始まる際、2階席のいつもの席を見つめ、力をもらいました。過去には画像のように父の形見の腕時計をして参加したこともありました。いろんな思いのある場所がなくなるのは、なんだか寂しいです。
■ 6/12ジャパンカラテグランプリ ■
この大会はノーコメントとさせていただきたいところです。はい、全員コケました(笑)。しかし、前川輝や前田悠冴はしっかりと成長が見られた試合運びでした。こういうことを学べるのが試合の良いところです。負けてもどれだけ次に成長するためのものを持って帰るかが大切です。悔しさでも良いし、技術でも良いし、連れて行ってくれたご家族への感謝とか、何だっていいです。
普段と違う環境での「真剣な出来事」は人を成長させます。そして、私の遠征は常に「美味しいものを食べる」こととしています。それも遠征の楽しみの一つです。今回は、伊藤家は金丸優奈と一緒に、焼き肉を食べました。普通のお肉にもサシが入っていて、それは美味しかったです。小さいお店でしたが地元の人気店のようで、奇跡的に予約なしで入ることができました。しかし、お肉が良すぎて、みんな脂でグロッキーでした。そのあとミスドに寄り、おやつを買いましたが(笑)。
私はシニアにしては珍しい素手素足の試合でした。私よりも大きい方でしたが、気持ちよく楽しく試合ができました。
■ 6/19北陸OYAJI王 ■
今、OYAJI達が熱いです。特に50代。以前はシニアの大会は、なかなか無かったというか、募集しても出る選手がいなかったのでシニアクラスが無くなっていったのですが、最近は、多くの試合でシニアクラスがあります。私も6/5、6/12、6/19と3週連続の試合となります。確かに元気ですね(笑)。
しかし、オヤジたちは、私よりももっと元気な方たちがたくさんいます。この大会で戦った森川先生は私よりも年上なのに4週連続の試合です。今回の試合もいつもしっかり練習しているのに加え、前日も組手の練習、大会会場の設営、当日も試合まで大会のスタッフです。翌日も組手しています。そして次の週も試合です。とにかくすごいです。尊敬しかありません。折り返しをとうに過ぎでいる人生、迷わずに熱く生きていきたいです。幾つになっても戦った仲間か増えるのは嬉しいです。
■ 盛りだくさんの夏合宿 ■
今回の夏合宿は、ジュニアも一般も「すごい」の一言です。内容も盛りだくさんです。週一回通っている生徒さんは何か月分もの練習がこの二日間でできます。
合宿は、ジュニアも一般も一日目は朝から夕方まで、二日目は午前中のみですが、今回特別に士衛塾の木村最高師範が山梨の参加者のために特別セミナーを行っていただけることとなりました。
普段一緒に練習することのない、たくさんの門下生と一緒に行う練習は、緊張感と恐怖感、不安、期待、楽しさなど様々な感情が湧きあがります。しかし、練習が始まってしまえば、そんな不安は吹き飛び、汗をたくさんかいて、ただ一生懸命に取り組むことができるはずです。ジュニアも一般も年に一度くらいヘトヘトになるくらい練習するのも良いでしょう。もちろん、スタッフ一同、参加者の体調管理や熱中症対策は万全とすることを怠ることはありません。また、夜は部屋のみんなと語り、楽しんでください。
新潟の老舗の割烹の宿「湖畔」に宿泊し、練習する合宿料金は、一泊4食付(昼・夜・朝・昼)と最高師範のセミナー料金込みで1万5千円となります。新潟県の二日間通いでの参加者を対象とした金額に比べかなりの割安となっています。ただし、山梨からの参加なのでどうしてもマイクロバス等の交通費・その他雑費がかかってしまうのはご理解ください。
同時に行われる、昇級昇段審査会については、実力以上に無理をして不合格となってしまうことを避けることと、一人一人に最適な時期に昇級できるようにと思っています。受験対象者はこちらからお知らせいたします。もちろん受験は強制ではございません。また、受験に際し、申し込み料や合格料も別途必要となりますのでご承知おきください。
たくさんの経験を積んで取得した帯には「重み」が加わります。それは、自分自身が空手で歩んできた、歴史と自身です。楽して手に入れる帯よりも苦労して手に入れる帯の方がはるかに価値があります。たかが帯、されど帯です。これからあなたが手に入れるのは価値ある帯ですか?価値の低い帯ですか?それを決めるのは、自分自身の行動です。
■ そう思ったら、そう ■
日常生活で、様々な場面に遭遇します。例えば、虫が飛んできました。虫の嫌いなAさんは「うわっ!虫だ!嫌だ!」と逃げました。虫を気にしないBさんは「なんだ、虫か」と気に留めません。空手の試合の場面でAさんは「緊張する、どうしよう」、Bさんは「緊張するけど、いつもどおりにやろう、楽しもう」。新しい技を教えられたときAさんは、「うーん。難しい」、Bさんは、「頑張って覚えよう、できるようにしよう」。
あなたが「そう思ったら、そう」なのです。
嫌いと思えば嫌い。気に留めなければ、何でもないこと。緊張した上に、自分の考えに対処できないなら、うろたえるだけの出来事。緊張しているけど、いつものように、そして楽しむ方に自分自身を向かすことができたら、それは素敵な出来事。どんなに簡単なことでも、難しいと思ったら難しい。覚えよう、できるようにすることは向上心とやりがいのあることです。
他人ではなく、あなた自身が「そう思ったら、そう」なのです。
考え方や物の見方は多種多様で、例えば空手を楽しくする人がいれば、つまらなく感じる人もいます。勉強が好きな人がいれば、嫌いな人がいます。「空手」や「勉強」自体は変わりません。その人がどう捉え、どう思うのかによって違うだけです。何に対しても「つまらない」とか「難しい」「面倒くさい」と思ってしまう人には「そういうもの」になってしまいます。考え方の方向性を変えると、きっと良いことが起こります。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
士衛塾山梨では、一緒に空手を学ぶ仲間を大募集しています。
皆さまと出逢えるのを楽しみにしております。
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