~ 士衛塾空手を通して、伝えたいこと 24 ~

伊藤龍吾

伊藤龍吾

士衛塾山梨の門下生に向けた、私からのメッセージを過去のニュースより転載します。

2019年 7月号 士衛塾山梨ニュースより

■極真坂本 全関東大会■
 6月2日に栃木市で行われた「全関東大会」では、中学生男子が活躍してくれました。佐藤佑星です。
  大会は人を育てます。すべての試合がそうとは限りませんが、普段の練習では成し成し得なかった進化でしょう。だからこそ、試合は出る意味があるのです。真剣勝負の本番の中でこそできる、人間的な進化こそが大事です。
 佐藤佑星も居残り練習をしたりしながら着実に実力をつけています。試合運びに安定感が出てきました。
 今後、自分自身に対するガードを取り払い、自分への甘さをなくし、厳しさを追求したなら、更なる進化があるでしょう。
 小っちゃい頃から始めているので「あの佑星が・・・」といった感じです。たくましく、頼もしくなってきました。来年は高校生です。高校になってダメになっていくのではなく、もっともっと進化してもらいたいものです。現在、茶帯という見本になるべき帯、マイナスの見本になるのではなく、後からついてくる後輩たちのためにも、プラスの見本となってください。

■泣き虫が残っている■
 さらに全関東大会では、千葉の無限勇進会の大場先生と話しをしました。先月発売されたフルコンタクトkarateマガジンに掲載されていた内容についてです。
 その雑誌には大場先生のところで残っている強い子はみんな昔「泣き虫だった」と書いてありました。それって、まさに、うちも同じ。今いる上級者で強い子たち、里紗も帆南も美琴も明日香も優奈も、みーんな泣き虫でした。今でも数名は泣き虫です。男子でも同じです。欠点(?)を持っている子の方が強くなるのですかねー。と二人でお互いの生徒を思い出しながら笑っていました。
 「泣き虫」の方が強くなるなんて、なんだかステキですね。

■練習量、質について■
 さて、士衛塾山梨の練習は本部と支部練習に分かれています。
 本部の通常練習(選手クラスや甲斐疾風、型習得コース、フリークラス)以外の練習と支部の練習では内容が分かれています。
 ここでは、初心から中級までの内容です。入門したては良いのですが、だんだんと慣れてきたら、上のクラスへと進んでいった方が上達も速いです。
 最初のうちは、とにかく練習量が大事です。だんだんと練習量+質(上級クラスの練習とか)にしていきます。型習得コースも参加した方が良いです。
 いつも言っていますが、空手は組手だけではありません。逆に、型だけでもありません。双方通じ合うものがあり、型から組手を学び、組手から型を学ぶものです。通常練習では最低限の型しか教えることはできません。空手の一般的な型を習えるのは、型習得コースです。自分がどんなクラスに出たらよいかは、各々のレベルによって変わります。ぜひ指導員に相談してください。

■蹴拳杯について■
 今年も士衛塾山梨の主催大会「蹴拳杯」を9月21日(土)に開催します。
 この大会は、出場者を1級以下に限定していて、素晴らしい上級者ばかりが集まった大会ではございません。初心・初級・中級者の大会です。もちろん中には茶帯で素晴らしい組手をしてくれる参加者もいますが、今から伸びていく選手達へ試合という本番の経験値を高めるための場です。
 ですから、試合はどうしてもワンマッチしか組めない場合を除き、3名から4名の総当たり戦としています。勝敗に関係なく、2回、3回と試合が経験できます。そして、みんな頑張ったので入賞履歴が残るように、全員表彰します。メダルも空手の大会ではなかなか無い、士衛塾マークのオリジナル クリスタルメダルです。参加の記念品も出します。
 表彰式前には、参加した保護者を対象に、キックミットを蹴って音量を測定し、その音の大小で勝敗を競う、「爆裂爆音王決定戦」を開催します。パパの部、ママの部を設け、各部門とも上位5名に豪華賞品を贈呈いたします。
 また、大会は出来るだけ、午前中で終了し、昼食後は好評の「大スパーリング会」を自由参加で開催いたします。ここでも他流の選手達との組手の経験値を高めていただければと思っています。色々と欲張りな大会です。参加者やスタッフ等に還元ばかりしていて、持ち出しが多い大会ですが、なんとか続けています。運動会の時期と重なる方も多いかと思いますが、ぜひ皆さま出場してください。

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伊藤龍吾
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伊藤龍吾(格闘家)

新國際空手拳法道「士衛塾」山梨県支部

世界大会入賞者を多数持つ士衛塾では、初心者から上級者まで、目的に沿った指導ができます。指導者はプロとして自覚と誇り持ち、常に研究と勉強・実践を怠りません。一流の道場からは一流の選手が育ちます。

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