~ 士衛塾空手を通して、伝えたいこと 23 ~

伊藤龍吾

伊藤龍吾

テーマ:伝えたいこと



士衛塾山梨の門下生に向けた、私からのメッセージを過去のニュースより転載します。

2019年 6月号 士衛塾山梨ニュースより


■極真館全日本大会■
 4/27(土)28(日)に行われた極真館主催の全日本大会素晴らしい成績でした。型では藤巻美琴、金丸優奈が入賞。極真系以外の道場では唯一の入賞者です。組手では女子が頑張りました。
 藤巻明日香は6連覇を達成しました。6年間頂点に立ち続けていて、負け無しです。
 この一般女子軽量級の部の入賞者は、優勝 藤巻明日香、準優勝 伊藤帆南、三位 藤巻美琴と士衛塾山梨が占めることができました。素晴らしいことです。
 一般女子重量級は、伊藤里紗が優勝。決勝では身長体重とも大きな相手に挑み、延長の末判定勝ち。試合は体格差では無いことが証明されました。また、特別賞の技能賞もいただきました。
この大会は2級以上を受験される方は指定大会となっていますので、その時になってからではなく、ぜひ事前に参加しておくと良いです。特に12歳以上からは世界大会へと繋がっていく大会です。

■合同練習について■
 5月19日に行った「全支部合同練習・レベルアップセミナー」を行いました。参加したみなさん、お疲れ様でした。9時半より16時まで、5時間半の練習でした。新潟からも参加していただき、普段の練習では、じっくりと教えきれない部分を丁寧にできました。
 普段の駆け足で行う練習と違い、すごく良い練習ができたと思います。しかし、時間が足りなく、まだまだ教えきれていません。士衛塾の技は学ぶことも多く奥が深いです。

■最高師範セミナー■
 8月2日(金)の夜と3日(土)の午前に予定している、士衛塾最高師範セミナーですが、2日(金)はTEAM甲斐疾風のメンバー限定で練習をします。3日(土)のセミナーについては、19日に行った「全支部合同練習・レベルアップセミナー」に参加された方に優先的にご案内をします。
 今回参加できなかった方で参加意欲のある方はお申し出ください。参加は強制ではありません。自由です。

■夏期合宿・審査会■
 現在、夏の合宿と審査会の要項等をお配りしています。
 出席簿も付けているので、今回より2級以上の受験については冬合宿の受験条件と同じで週二回以上練習している方に限ります。このレベルでは最低でも週二回は練習していないと実力的にも合格できませんし、週一回程度の練習姿勢では、後輩への見本となりません。
 見本となるべき帯色で自分のことしか考えられない自分の都合しか言わない塾生は、悪い見本となるだけです。上級の帯の質の低下は避けたいと考えています。それは帯不相応の本人も可哀そうですが、組織の質の低下と評価の低下につながります。
 34年(山梨は12年)かけて先輩方が血のにじむ思いで必死につくってきた高評価の「士衛塾」を落とすわけにはいきません。私たちは、そういった歴史の上に立ち、未来を創っていっています。しっかりと練習して、かっこいい素敵な帯になりましょう!
 また、審査会の受験の有無にかかわらず、合宿は道場行事なので基本的には参加です。特に4級(紫帯)からは、規程や誓約書に書いてあるように、スパーリングの相手を務めたりするので参加してください(規程 第10条5. 現在級4級以上、または最高師範の指定を受けた門下生は、スパーリング審査及び組手審査の相手を務めなければならない。冠婚葬祭以外での不参加は、昇級、昇段できなくなる場合がある。)。
 また、4級の誓約書にも記載されています
 昇級後・・・特に4級以上は後輩のお手本とならなければなりません。下記の事項を守って下さい。
 ・昇級後、帯に見合う態度・礼節・品格を備えなければなりません。
 ・茶髪や剃り込み等の頭髪の乱れ・ピアス・化粧・眉毛の過度な修正は、品位を下げる為、厳禁とします。万が一、該当した場合、即刻改正をして下さい。
 ・道場が指定した各種大会・イベント等には最優先に参加して下さい。ただし、欠席に際し、正当な理由があればこの限りではありません。
 ・学校の部活動を優先し、道場のイベントを欠席する事を禁止とします。
 ・白帯・色帯の後輩の面倒を責任を持って見て下さい。。
 そして、4級受験の前からも、こう書いてあります(県外、海外支部の門下生は、県外、海外各本部に登録の上、支部長が指定した稽古をこなさなければなりません。特に支部長の上級・選手クラスへの稽古は必須となります。一般部は、仕事等がある為、欠席する場合は毎回欠かさず支部長に報告をして下さい。)上級・選手クラスの参加が必須となっています。
 実際、4級受験前から、上級・選手クラス練習に来ていないと、この先のレベルアップが難しいです。支部や本部の通常練習では時間的制約や様々なレベルの参加者に合わせるため教えられないことがたくさんあります。
 ここには当たり前のことしか書かれていません。空手を優先にできなければ、その道で玄人になることはできません。これはどんなスポーツや仕事でも当てはまることです。中途半端では認められないということです。
 ただし、空手の目的は人それぞれです。趣味、健康維持など様々な理由があります。それはそれで良いことだと思います。習っている全員が同じ目的で同じ方向を向いていなくても良いです。楽しくやりたい方は楽しんでいただくのが一番良いです。「試練」を与えられるのは「黒帯」となって、世間一般に認められるよう目指している方だけです。
 現在4級以上で、規程や誓約書通りに出来ていない方は、改めてください。よろしくお願いいたします。
 長々と書く方も読む方も嫌な事を書きましたが、合宿は年二回しかない士衛塾全体で練習できるチャンスです。宿泊もあります。色んな学年や年代の方と一緒に過ごした、助けたり助けられたりしながら、子どもは考えられないくらい成長します。この機会を逃さずぜひご参加ください。一般部・シニアもぜひ合宿を乗り越えてください。年を取ってからではなかなか手に入れることができない「自信」を手に入れられるはずです。大変かもしれないけれど、やりきった爽快感は加齢臭をも打ち消します(笑)。

■可能性を信じ、行動に移すこと■
 上級を目指している方へのお願いです。
 空手を学習塾と置き換えてみてください。空手の練習は塾での普段の勉強。空手の自主練は家での宿題や予習復習。空手の合宿やセミナーは○○講習。空手の試合や審査会はテスト。
 普段の勉強はとても大事です。しかし、レベルアップを効率的にかつ最大限するには。宿題や予習復習、講習会への参加が大事です。そして、現時点での実力や弱点を知るためのテスト。どれも役立つものばかりです。
 空手も一緒です。指導者は上手になってもらいたいと思っていても、練習に身が入らない、自主練や合宿やセミナー・試合に参加していただかないと、なかなか上達は難しいです。これは経験則に基づいています。現在上級者はこれらを行ってきています。「上手にしたい」「上手になりたい」とお互いが思ってこその上達です。
 学習塾で勉強しない、家でも勉強しない、講習会に出ない、テストを受けない生徒の成績を上げるのは、どんなに天才な講師でも不可能です。空手では、上手になりたいと思ってもらえない、練習をしてもらえない、合宿やセミナーなど行事に参加してもらえない、試合に出てもらえない塾生のレベルアップは困難を極めます。
 士衛塾山梨では、他の道場にはない素晴らしい選手がたくさんいます。私たちは、塾生を上達させるノウハウをたくさん持っています。それを発揮させていただくには、習っている塾生の上達への思いと協力が必要です。夢や目標を持ち、自分は「絶対にできる」という可能性を信じで、「行動に移す」ことがとても大事です。面倒だったり不安だったり、躊躇することもあるけれど、とにかく一歩を踏み出すことが大事です。あとは私達が塾生と一緒に頑張って上級へといざないます。ぜひ任せてください。

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伊藤龍吾
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伊藤龍吾(格闘家)

新國際空手拳法道「士衛塾」山梨県支部

世界大会入賞者を多数持つ士衛塾では、初心者から上級者まで、目的に沿った指導ができます。指導者はプロとして自覚と誇り持ち、常に研究と勉強・実践を怠りません。一流の道場からは一流の選手が育ちます。

伊藤龍吾プロは山梨日日新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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