~ 士衛塾空手を通して、伝えたいこと 12 ~

伊藤龍吾

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テーマ:伝えたいこと



~士衛塾空手を通して、伝えたいこと~

士衛塾山梨の門下生に向けた、私からのメッセージを過去のニュースより転載します。

2018年 8月号 士衛塾山梨ニュースより

 7月15日に行われた士衛塾の中で一番大きな大会(と言っても初心者から参加できます)であるJ-1朱鷺CUPが終わりました。
 私たちは、そのための準備や海外勢の案内等で12日(木)~16日(月)まで新潟に滞在していました。金曜はセミナー、土曜もセミナー・審判講習。日曜は大会、月曜はセミナーとレセプションが行われ、全てが滞りなく行われました。

 士衛塾は元々、日本傳拳法道(傳拳)が発祥です。愛媛から伝わり、その元は少林寺拳法に由来するそうです。故木村越山総裁が空手と融合させたものが今の士衛塾スタイルです。
 傳拳には、「剛法」と「柔法」があります。簡単に言うと、普段行っているものが剛法。投げや関節技などの護身術が柔法だと思ってください。
 月曜日のセミナーでは木村総裁の師である、花田会館 花田哲幸館長(士衛塾 最高相談役)のセミナーが開催されました。主に柔法の練習でした。私よりもずっと小さい花田館長に私はいとも簡単に投げ飛ばされました(笑)傳拳スタイルの復活ともいえる柔法。そして、みんながいつも行っている順突き、逆突き、足刀、蹴込など、通常の空手とは違う独特の理論があります。ますます士衛塾の技は楽しくなってきます。皆様にお伝えできることを楽しみにしています。
 毎年のことですが、今回もイギリス支部が来日しました。実は、毎回日本に来てもらっているものの、まだ一度もイギリスには行ったことがなく、今回はイギリスに行くための具体的な日程も決まりました。概ね2019年7月2日~9日までで、BBC(英国放送協会)の取材も入る一大イベントの中で士衛塾カラテのセミナーも開催されます。また、ロンドンやキースの住むブラッドフォードでのセミナーも行います。私と最高師範は行きますが、他にも行きたい方はお声掛けください。

 さて、以前もメールでお伝えしました。門下生の皆さまは「耳にタコ」ができるほど聞いているかもしれませんが、私の空手衣に対する考え方をお伝えします。
 空手衣は、極真館 盧山館長は「死装束」と言っていました。今では考えられませんが、その昔は、空手も剣術も殺人術でした。決闘の際、命を落とすかもしれません。だからこそ、清潔で白色の空手衣を着るわけです。多くの試合の要綱やルールにも、まず最初に「選手は白色の清潔な空手衣を着用の上・・・」と記載されています。つまり、清潔ではない空手衣は、ルール違反と言うことになります。
 野球やサッカーバスケなど練習着と試合用のユニフォームが分かれています。野球やサッカーは試合では必ず泥だらけに汚れるのに、必ず綺麗なユニフォームで試合に臨みます。試合というオフィシャルな場に対する当たり前の姿勢の表れです。練習着やジャージで試合に臨むことはありえないことです。
 空手衣は、出来れば試合用(組手用、型用)と練習用に分ければベストです。特に型用はすごくしっかりしていて、ザ・空手衣という素晴らしさです。しかし、何せお金がかかります。ですから、せめてオフィシャルな場ではアイロンがけをお勧めします。特に型試合では必須だと思います。シワシワな空手衣でも減点にはなりませんが、その人の型に対する姿勢はこの程度なんだと思います。それは、空手に止まらず、仕事や生活に対して繋がることだと思います。また、成長に伴い短くなった空手衣は、非常に恥ずかしい恰好だと思ってください。空手だから「まぁ良いか」ではなく、礼儀や躾を教える空手だからこそ、身なりをきちんとしましょう。
 私にしてみれば、最高師範や花田館長の練習に、シワシワの空手衣で出ることは無礼だと思っています。最高の状態で・・・と思っています。
 しかし、いくらアイロンがけやクリーニングをしても一度袖を通してしまえばシワシワです。だからこそ、見た目ではないのです。例えシワシワになっても、その人のココロは綺麗に筋かしっかり通ってパリッとしているはずです。

 夏合宿、審査会が近くなってきました。以前(2018.2.6)メールでお伝えしたことの必要な部分を再掲します。
 「審査会」についての心構え※受験は、体育館に入った時から始まっています。審査員は、受験者の行動すべてを審査しています。
 1、受験者は、いつも以上に、精一杯頑張ってください。
 2、あいさつ、返事、気合は、精一杯の大きな声で!
 3、受験は、高校・大学・会社の面接と一緒です。カジュアルな場ではなくオフィシャルな場です。身だしなみ、態度に注意を払ってください。
 4、空手衣は、清潔で、体に合ったもの、クリーニングやアイロンがけをしておくとベストです(シワシワのスーツや制服で面接に行きますか?)。
 5、オフィシャルとして臨むのか、カジュアルとして臨むのか、とても大事な考えです。それが受験に対する心構えとなります。
 6、危険がない年齢の方は、親任せにせず、「自分」でアイロンがけをしてみてください。合格への思い、空手衣への思い等々、新しい発見ができると思います。
 7、合宿のみに参加する方も同様です!
 8、ちなみに、伊藤支部長は、普段の練習は別にして、試合・合宿・イベント事では、必ずアイロンがけやクリーニングに出した空手衣を着ています。
 9、合宿前に具合の悪くなってしまった方、絶対無理をしないで、休んでください。よろしくお願いいたします」

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伊藤龍吾
専門家

伊藤龍吾(格闘家)

新國際空手拳法道「士衛塾」山梨県支部

世界大会入賞者を多数持つ士衛塾では、初心者から上級者まで、目的に沿った指導ができます。指導者はプロとして自覚と誇り持ち、常に研究と勉強・実践を怠りません。一流の道場からは一流の選手が育ちます。

伊藤龍吾プロは山梨日日新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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