~ 士衛塾空手を通して、伝えたいこと 8 ~

伊藤龍吾

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テーマ:伝えたいこと



~士衛塾空手を通して、伝えたいこと~

士衛塾山梨の門下生に向けた、私からのメッセージを過去のニュースより転載します。


2018年 4月号 士衛塾山梨ニュースより

 さて、月二回の甲斐疾風の練習も軌道に乗り始めました。
 当初の決まりごとの通り、都合で遅刻、欠席でメンバーから外れてしまった方もいます。それはそれで、仕方ないことと思います。
 大事なのは、メンバーから外れてしまった方たちは、その日はどうしているのでしょう。
 この「甲斐疾風」練習は、通常の上級・選手クラスの練習時間に行っているもの。甲斐疾風のメンバー以外の方にとっては、上級・選手クラスの練習が2日減ったこととなります。
 甲斐疾風のメンバーから外れてしまった方は、「休み」が増えたのではないでしょうか。自分自身で望んでこの最上級クラスの練習に参加したというのに、事情で外れてしまったら、休日になる・・・最初の決断は何だったのでしょう。それでは、差は広がるばかりです。
 もし、私が門下生だとして事情でメンバーから外れることになったら、悔しすぎで、休日になんてできません。同じ時間、それ以上の練習をしてやろう!差なんかつけさせない!と思います。

 年度の変わり目を機に、この4月に「甲斐疾風」の再募集をします。
 この間、残念ながら外れてしまった方を含め、新たに「自分自身に挑戦」したい方、ぜひTEAMに入りませんか?ただし、以下をよく読んで理解し、同意して参加してください。
 「TEAM甲斐疾風(かいのかぜ)」は、「組手に特化し」、「全日本、世界を獲る」、「士衛塾全支部の最強となる」ことを目的として創ります。
 練習は組手に関する技術向上はもちろん、フィジカル系(基礎体力や身体能力)やメンタル系(精神力)の向上も図っていきます。
 この練習は、何時でも誰でも参加できる今までの練習と違い、「上記目的を達成すべく」、「自分で参加したいと思った人が」、「毎回、参加することに責任を持つ」、「そしてこのクラス(TEAM)に連帯感を持つ)」ことを義務付けます。
 大事なことは、「継続して参加することへのサバイバルマッチ」なので、練習を休んだら(もちろん、命にかかわることは除きます。仕事やテストなどの理由はダメです)次回からは参加できません。そこで終わりです。
 その結果、回を重ねるごとに、当然、参加人数は減っていくでしょう。数人になった時点で、また募集をかけます。その時まで待機していてください。
 参加にあたっての「要点」は以下のようになります。
 ①このクラスへの参加は、参加したい人が事前に意思を表明する「手上げ方式」とします。
 ②参加にあたっては、目的(全日本、世界を獲る、士衛塾全支部の最強となる)を同意し、義務(目的を達成、毎回、参加することに責任を持つ、このクラス(TEAMに連帯感を持つ)を承諾した人に限ります。
 ③「義務」が継続不可能な場合(休んだ場合など)は、次からは参加できません。再募集までお待ちください。
 
 さて、私の教え方の一つですが、よく生徒に問いかけを行っています。
 例えば、中段突きのポイントを言ってみてとか、パンチを打つとき、どこに注意する?などです。
 学校の試験では、答えは一つですが、この場合、それぞれ答えは複数あって、生徒が言ったことに不正解はほぼありません。
 試合の勝ち方も無限大の方法があります。が・・・当初は勉強で慣らされているのか、複数の応え、つまり自分の意見を言うことがなかなか上手くいかない子もいました。いまでは、かなり慣れてきました。
 私が引き出していきたいのは、「自分で考える力」と、それを「発表できる力」です。
 人から言われたことがちゃんとできないのは三流。人から言われたことをちゃんと行うのは二流。人から言われたことを何倍にもして返すのが一流です。

 私が一番嫌なのは、話しを聞いていないのに、聞いているふりをする。分かっていないのに、分かったふりをする。分からないことをごまかす。ことです。
 言い方は悪いのですが、子どもたちは大人を騙す天才です(笑)。時には騙されたふりをしながら、時には突っ込んでみたりしながら教育をしていきます。「分からないことを、分からないと堂々と言えるようにしましょう」。例え、答えが間違っても構いません。間違うことを恐れ答えないのではなく、自分の考えが言えるようになってほしいものです。分からないことを教えるのが私たちの仕事です。
 教科書通りの答えからは、考える力をつけさせることは生まれません。

 考える力とは、想像力、予想する力、予想能力です。相手やこれから起こること、発生する現象などに対する連想力、想像力です。組手でも役に立ちますね。それは、すなわち相手を思うことへと繋がります。相手を思いやり丁寧ににする・・・それは「緻密さ」になります。

 今年も「後藤杯」楽しませてもらいました。参加者それぞれ頑張りました。やはり練習はウソをつきません。
 今回、試合デビューの坂井力丸、山口奏人、野崎光生ですが、坂井力丸は、他流での経験値があるので、型は上手で呑み込みが早い。山口奏人は、大会前の猛練習(リーダー龍人のおかげ)で上手になりました。本番でも気持ちが入った型を見せてもらいました。野崎光生は、本当に良くやったと思います。しっかり、試合会場に立ち、戦いました。大きな大きな成長です。みんなを和ませてくれる大切な存在です。同行された母さんもお疲れ様でした。狭い車内、ご協力ありがとうございました。

 最高師範注目のカードは、梶原旅人の戦いでした。
 旅人は新潟にたくさんの「打倒 旅人」がいます。今度小2ですが、既に目標とされている子です。その旅人の試合は、師範も私も大変盛り上がりました。(そして、私たちは悪い大人になりました マル秘)。
  
 そして、有井結飛、今回組手では唯一の優勝者。ここのところ頑張って選手クラスで練習をしています。その成果がしっかり出ました。指導者からは、とても嬉しい結果です。光生のお世話もたくさんしてくれました。ありがとう。

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伊藤龍吾
専門家

伊藤龍吾(格闘家)

新國際空手拳法道「士衛塾」山梨県支部

世界大会入賞者を多数持つ士衛塾では、初心者から上級者まで、目的に沿った指導ができます。指導者はプロとして自覚と誇り持ち、常に研究と勉強・実践を怠りません。一流の道場からは一流の選手が育ちます。

伊藤龍吾プロは山梨日日新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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