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中西紀説プロは山梨日日新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

息子達に教えられたとても大切なこと。

中西紀説

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テーマ:子育て

こんにちは!
中西紀説(なかにしのりつぐ)と申します。どうぞ「のんちゃん」と呼んで下さい!

私は山梨県南アルプス市で不登校児の居場所として体験型フリースクール「みんなのおうち」を運営しています。

私自身、中学生の時に不登校を経験しました。その時に負った劣等感・無能感・自己否定感がトラウマとなって40歳まで苦しみ続けました。一時は引きこもりとなり、自殺未遂を図ったこともあります。父親となってからは我が子も不登校となりました。フリースクールを始めてからは沢山の子ども達と関わってきました。

そんな人生を通して得た大切な気付きや想いを綴ります。

息子達に教えられたとても大切なこと。



私には3人の息子がいます。長男は20歳の社会人、次男は17歳の高校2年生、三男は11歳の小学5年生です。3人とも不登校を経験しており、三男は現在も不登校でみんなのおうちに通っています。不登校の渦中にいた時は、それはそれは大変な毎日でした。長男と次男の不登校の時期が重なった上に次男の不登校が長期化。小学校高学年になった頃には、学校に行けない自分を責め「みんな学校に行っているのに自分だけ行けていない。俺には生きる資格がない。何で俺を産んだんだ!もう死にたい!殺してくれ!」と荒れるようになっていました。家庭の雰囲気も最悪で、夫婦関係も悪化。一時は家庭崩壊寸前までいきました。結局、次男の不登校は7年にも及び、出口の見えない真っ暗なトンネルの中にいるような日々が続きました。当時は子ども達に厳しく接したこともありましたし、無理矢理学校に行かせようとしたこともありました。しかし、子ども達からの信頼を失うばかりで親子関係も決して良いとは言えない状態が続きました。

そんな彼らですが、今は3人とも活き活きと過ごすことが出来ています。自分で決めた道を自分の力で逞しく歩んでいます。立派に成長した彼らの姿から、私はとても大切なことを教えてもらいました。それは、あるがままの自分を受け入れてもらえる環境にいると、子どもは自ら立ち上がり、自分の力で歩き始めるということ。子どもが学校に行けなかったり、何らかの問題を抱えているのには、必ず理由がある。そこを問い詰めるのではなく、その状態をあるがまま受け入れること。無条件の愛で包んであげること。つまりは、子どもを信じるということ。それだけでいいのです。人間ですから、子どもに対する理想もあれば、期待もある。固定観念やエゴも当然あるでしょう。しかし、親が理想を手放して子どもを信じることが出来るならば、子どもは理想以上に育ってくれるのです。

我が子から学んだこの教訓を、私はみんなのおうちで循環させたいと思っています。だからみんなのおうちでは、子どもがあるがままの自分でいられることを最も重要視しているのです。私達家族にとって、不登校は不幸な出来事ではありませんでした。あの経験があったからこそ「幸せな人生とは何か?」を徹底的に考えさせられ、夫婦で向き合い、親子で向き合い、家族の絆を深めることが出来た。幸せの定義を見つけることが出来た。あの経験があったからこそ、子どもを信じることが出来るようになり、私達親子の関係は劇的に改善されたのです。この教訓を同じような境遇で苦しんでいる方々にシェアしたいと思っています。

子育てや教育とは、つまるところ自己肯定感(自己受容感)をいかに育めるかに尽きるでしょう。そのために必要なことは、子どもを信じること。無条件の愛で子どもを包んであげることだと思っています。


本日も最後までお読み頂き有難うございました。
もし、お子さんの不登校などでお悩みでしたらご連絡下さい。
私でよろしければ真摯に対応させて頂きます。

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中西紀説
専門家

中西紀説(フリースクールの運営)

一般社団法人ワンオブハート

発達障がいがあるわが子と自身の不登校経験から得た多くの気づきをもとに、体験型フリースクール「みんなのおうち」を運営。子どもの心に寄り添って自己肯定感を育み、主体性を引き出す学びの場を提供。

中西紀説プロは山梨日日新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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