みんなのおうち活動日記(2024.04.11)
こんにちは!
中西紀説(なかにしのりつぐ)と申します。どうぞ「のんちゃん」と呼んで下さい!
私は山梨県南アルプス市で不登校児の居場所として体験型フリースクール「みんなのおうち」を運営しています。
私自身、中学生の時に不登校を経験しました。その時に負った劣等感・無能感・自己否定感がトラウマとなって40歳まで苦しみ続けました。一時は引きこもりとなり、自殺未遂を図ったこともあります。父親となってからは我が子も不登校となりました。フリースクールを始めてからは沢山の子ども達と関わってきました。
そんな人生を通して得た大切な気付きや想いを綴ります。
みんなのおうちは小さな奇跡が起きる場です!
みんなのおうちは小さな奇跡が起きる場所です。これまでにも沢山の奇跡を見てきました。お母さんの車にしか乗れなかった子がみんなのおうちの車に乗って初めて出掛けられたり、車酔いのせいで遠出が出来なかった子が全く酔うことなく遠出することが出来たり、初めての場所が苦手で中に入れない子がすんなり入ることが出来たり、これまで外食したことがなかった子が外食出来たり、集団が苦手で一人でしか遊べなかった子が友達と遊べるようになったり。保護者の方が「信じられない!」と驚嘆するような場面に何度も立ち会ってきました。そして今も小さな奇跡が起きています。「この子はゲームしかできません」「気に食わないことがあると癇癪を起こし暴力的になります」そのように聞いていた子が、暴力的どころかとても優しくて、ゲームで遊ぶだけでなく友達と一緒にバスケやサッカーにも出掛けているのです。家庭での様子と余りにも違う姿に、お母さんも目を疑うようにして話を聞かれています。
何故、このようなことが起きるのでしょうか?
それは、みんなのおうちがあるがままの自分でいられる場所だからだと思います。あるがままの自分でいられるとは、喜怒哀楽の感情が出せるということ。どんな自分でも受け止めてもらえる環境であるということ。何かを強制されることもなければ、何かしなければならないこともない。自分は自分のままでいい。つまりは、安心できる居場所であるということ。そのような場所に身を置くと、問題行動と呼ばれる行為は自ずと治まってくるものです。
不登校になると、本人と保護者(特にお母さん)にとってのストレスが大きくなりがちです。本人は家に一人で引きこもることでストレスを募らせ、お母さんは四六時中お子さんと離れられないことでストレスを募らせる。お互いにストレスを抱える悪循環とも言える環境の中では、あるがままの自分でいられようがありません。その環境によるストレスが問題行動の一因となっているのではないでしょうか。つまり、不登校によるストレスが家庭内暴力など別の問題を生んでいる。この辺りも不登校の大きな問題点であると実感しています。
今日も小さな奇跡を目の当たりにしました。「人見知り」と聞いていた初めて見学に来た子がみんなと仲良く過ごしています。あるがままの自分でいられることが奇跡を起こすのです。その小さな奇跡に立ち会う度に想います。「だからフリースクール止められない!」と。
本日も最後までお読み頂き有難うございました。
もし、お子さんの不登校などでお悩みでしたらご連絡下さい。
私でよろしければ真摯に対応させて頂きます。