歯みがきがうまくいかなくても大丈夫。 今年につなげるための考え方
犬猫のオーラルケア文化はアジアでも広がるか
── JETRO 特集「犬猫のオーラルケア文化を ASEAN へ」から読み解く市場動向
国内で定着しつつある 犬猫のオーラルケア文化 は、今や海外でも注目を集めています。
2025年12月に日本貿易振興機構(JETRO)が公開した特集記事
「犬猫のオーラルケア文化を ASEAN へ」では、アジア各国の市場動向と日本製デンタルケア製品の海外展開が詳しく紹介されています。
出典 「犬猫のオーラルケア文化を ASEAN へ」(マインドアップ)
本稿では、獣医学・口腔ケアの専門的視点を交えつつ、同記事の要点と、ペットの健康文化が海外でも広がる背景を整理します。
アジア市場で日本製オーラルケアが評価される背景
JETRO のレポートでは、以下のポイントが示されています。
- 経済成長に伴い、ASEAN 諸国でもペットを家族とする意識が高まっている
- 欧米のペットケア文化が影響し、健康維持への関心が強まっている
- 日本製の犬猫専用デンタルケア用品が「品質の高さ」で評価されている
こうした流れは、単に製品が売れるだけでなく、
「口腔ケアを日常的に行う文化」が根付きつつあることの表れです。
獣医学の観点からみても、犬猫共に歯周病は高頻度に発症する疾患であり、
早期からのケア習慣化が全身の健康に寄与するという知見は国際的に共有されています。
ペットの口腔ケア文化が広がるための課題
JETRO の取材では、アジア各国の現状として、次のような課題も指摘されています。
- 口腔ケア習慣自体がまだ浸透していない国が多い
- 宗教文化や生活習慣の違いによる受け入れのばらつき
- 獣医師やペットオーナーへの教育・啓発が必要
実際、獣医学の現場でも、
「歯みがきが習慣化していない」地域では歯周病や齲蝕(うしょく=むし歯)の進行が早いという報告があります。
そのため、文化形成と製品提供の両軸での取り組みが不可欠とされています。
市場開拓と文化形成は相互に進む
JETRO の記事では、現地での展示会やバイヤーとの交流を通じて、
日本製オーラルケア用品の評価が高まっていることが紹介されています。
- 単なる商品流通だけでなく、口腔ケアの価値を伝える教育が進行中
- 飼い主向けの説明会や啓発ツールが現地で求められている
- ペットショップや獣医師コミュニティを巻き込んだ普及活動が鍵
これは、犬猫の健康が「プロダクト」だけで実現するものではなく、
獣医学知識と文化的背景が結びつくことが重要であるという考え方と一致します。
獣医学的視点で考える「オーラルケア文化の重要性」
犬猫における歯周病は、単なる口の病気ではなく、
口腔内の炎症が全身の健康に影響する可能性があるとされます。
日本国内の研究・臨床でも、
口腔内の炎症は腎臓・肝臓・心臓など全身性疾患と関連するという報告が多数あります。
そのため、口腔ケアは「健康の入り口」と表現されることもあります。
これは海外でも同様で、単なる習慣ではなく、
生涯の健康予防行動として位置づけられるべきものです。
まとめ:健康文化の輸出としてのオーラルケア
JETRO の特集が示すように、
犬猫のオーラルケアは、製品の品質だけでなく、文化そのものが世界で広がりつつあります。
ペットの健康維持意識の高まり
獣医学的予防ケアへの理解
日本製デンタルケア用品の品質評価
これらが相まって、
口腔ケア文化の浸透が新たなマーケットを形成しているのです。
「健康の入り口は口です」
この理念が国内だけでなく、海外でも共有されることは、
犬猫の健康寿命を高めるうえで非常に意義深いことだと言えるでしょう。
参照元
ジェトロ 海外ビジネス情報 特集
「犬猫のオーラルケア文化を ASEAN へ」(マインドアップ)



